ネットショップの運営で送料をどう決めるかはとても重要なポイントです。
「大体これくらいではないか」といった方法で曖昧に決めてしまうと利益率が合わない、顧客が購入する際に離脱し売上が下がってしまうというケースになりかねません。
そこで今回は一般的な送料設定のパターンや、コストを安く抑えるためのポイントをご紹介したいと思います。
とくにこれからネットショップを開設される方はぜひ参考にしてみてください。
- 慢性的な人手不足を解消したい
- 出荷量が増えて自社対応が難しくなってきた
- 付加価値をつけてリピーターを増やしたい
- 受注から出荷までをスムーズにしたい
現在、上記のようなお困りごとがありましたら、ぜひ私たちへご相談ください。ネットショップの黎明期である1999年にEC物流を開始して以来、 あらゆる課題を解決してきた物流のプロが御社に最適なプランをご提案させていただきます。まずは、サービス資料をご覧ください。
無料ダウンロードなぜ配送戦略が大事なのか
配送戦略をどう立てるかで企業にもたらす利益は大きく変わってきます。
たとえば、顧客が欲しい商品をカートに入れ決済画面に進んだとき、配送料によっては購入を諦めてしまうケースもあります。
見込み客が離脱してしまわないためにも、適切かつ有効的な配送戦略を打ち出しましょう。
戦略によって期待できる効果は、カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)の向上、平均注文額の向上、コンバージョン率の向上などです。
ネットショップの送料の決め方
送料を設定するときは利益率を考えることから始めましょう。
利益率は商品の利益率と配送料を基準に決定します。委託する業者の価格、自社が販売する商品価格を軸に決めていきましょう。
配送料は商品のサイズによって異なります。大小問わずあらゆる商品を販売している場合だと、配送方法をそれぞれ選び最適化することが必要です。
なんとなく送料設定をしてしまうと、後からコストの損失が出ることもあるので注意しましょう。
次にどの商品が一番売れるのか、セットで購入される場合はどうか、どの地域に配送されることが多いのか等を事前に予測して算出していくと、いくらで送料を設定すればいいのか見えてきます。
ここでは一般的な送料設定を5つのパターンで解説します。
1.全国一律の送料
まずは全国一律の送料のパターンです。消費者目線では一番シンプルかつ分かりやすい設定です。
ここで大切なことは長い目で考えたときに妥当な送料なのか、また販売者側が損する計算になっていないかを調べなければいけません。
ネットショップの売上に損失の影響が出ないよう、バランスを考えて金額設定を行いましょう。
2.地域別で変更
大手通販サイトでは地域ごとに配送料を変更するショップが多いです。発送先から配達先までの距離によって異なり、遠方になればなるほど配送料は高くなります。
地域ごとに設定するとショップへの負担を軽くすることができ、顧客側も適切な価格で購入できるので安心です。
東京から発送する場合、首都圏は送料無料、本州、九州・四国、沖縄・北海道の順に配送料が高くなっていきます。
購入する顧客は送料が高くなることで離脱してしまうというデメリットもあることを知っておきましょう。
3.送料無料
全国送料無料はリスクも抱えますが、顧客に一番喜んでいただける送料設定です。これは商品自体に送料を含むことで無料設定にする手法です。
ここで起こりうるデメリットとしては、商品自体の値段が上がるので購入までにカゴ落ちする可能性があることです。
とくに低価格の商品は送料が含まれることで値段が高くなると購入を諦めてしまう顧客も多いので、送料が大きくかからない物を選定して無料にするのがおすすめです。
4.一定金額の購入で無料
よく目にする「3,000円以上購入で送料無料」といった表示は、一定金額を購入することで送料が無料になる設定方法です。
ネットショップでよく利用されており、顧客一人当たりの購入単価のアップにつながる効果的な方法です。
一定の金額に達していない場合、追加購入することで利益も上がり、販売促進効果も同時に期待できます。
いくらに設定するのか検討する際は、平均購入金額よりも少し高めにする、人気商品の値段を高くする、といったことをポイントにすると良いでしょう。
5.配送手段によって変更
どの配送手段を利用するかで送料を決めるパターンです。配送手段には、宅急便、ゆうパック、メール便があります。
それぞれ送料を変更することで、適切な送料で配送することができます。一方で、商品ごとに梱包方法が異なってくるのがデメリットです。
送料を安く抑えるポイント
実際に送料設定を行うときに、どうすれば安くできるのか抑えておきたいポイントをいくつかご紹介します。
全般的な配送コストの見直し
まずは一度配送全般に関わるコストを見直すことが重要です。
- 何社か選定し見積りを依頼する
- 商品に合った梱包資材を見つける
- 梱包資材の仕入れをコストダウンする
- 商品の内容量を減らす
現在利用している配送業者よりも低コストで行ってくれる業者はないか、同一の条件を提示して見積もりを取るのも効果的な方法の一つです。
自社の要望とぴったり合った配送業者を見つけてコストダウンを実現しましょう。
また、梱包サイズを再度見直して一つ小さいサイズにダウンできれば、配送コストだけでなく在庫スペースの確保にも繋がります。
とくにサイズダウンによってメール便などのポスト投函タイプに変更できればコストを抑えることができます。
ポスト投函タイプは料金が安いだけでなく、顧客が不在の場合でも配送可能です。
法人契約の適用、数量割引の交渉
法人契約による特別価格の設定や、法人枠だけが利用できる配送方法があります。
毎月の出荷量で割引の適用を検討してくれる業者もあるので、一度交渉してみるのもおすすめです。
地域別の送料設定を変更する
地域別にかかる送料を再度見直しましょう。
長い間変更していない場合、地域に見合っていない送料で配送していたなんてこともありえます。
値上げだけでなく、値下げを行っても利益に問題がない場合は価格を変更し、顧客満足度の向上に繋げましょう。
物流アウトソーシングを活用する
物流業務をプロに委託することもポイントです。
ほとんどの物流会社は大手運送会社(ヤマト運輸や佐川急便など)と割引契約を結んでいるため、自社で送るよりも安く済むケースが多いです。
また、物流業務を安定して行うためには人員の確保はもちろんのこと、商品一つひとつの検品作業等にコスト、リソースを割かなければいけません。
そこでプロに物流の一連の作業を委託することで、正確で安定した配送を行うことができます。
ネットショップ、EC事業を始めたばかりの頃はすべて自社で解決しようと、商品の梱包から発送まで行っている企業も少なくありません。
ですが、事業の拡大に伴い作業の負担が増え、自社では賄えなくなってしまう現実に直面します。
物流をアウトソーシングすることでリソースの軽減と品質の向上も期待できます。
物流をアウトソーシングする際に検討したいポイントは
- EC物流業務の受託実績数
- 契約継続率、契約年数の実績
- 細かいサービスに対応可能か
- 在庫管理システム(WMS)の有無
- 受注管理システムとのデータ連携が可能か
などです。
業者の選び方のポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
今回は
- なぜ配送戦略が大事なのか
- 送料の決め方
- 一般的な送料の設定
- 送料を安く抑えるポイント
についてご紹介しました。
送料の設定は顧客の購入率を左右する重要な決定事項です。
もちろん安い方が喜ばれるかもしれませんが、安くすることで配送品質が下がってしまったり、ショップ自体の利益に影響が出てしまうと本末転倒です。
適正な価格設定を心掛け、同時にコストを抑えられる部分はしっかり見直して送料を決定しましょう。
醍醐倉庫では物流のIT化を取り入れ、あらゆる場面でデジタル管理を行っております。
楽天市場やAmazonなど、大手ECモールのシステムとも連携しており自動出荷を可能にします。
また、ダンボール、クラフト紙等の梱包資材も大量に仕入れることでコストを抑えて低価格で提供しております。
ロゴや店舗名が印字されたオジリナルのダンボール、ラベルシール等にも対応可能です。
新たに物流業務を外注しようと検討されている企業は、ぜひお気軽にご相談ください。