ECの物流代行・発送代行業者を選ぶ際は、作業の品質に加えて料金や企業の信頼性、対応可能な作業などの確認が必要です。
消費者にとっては、物流代行・発送代行業者と商品を提供している企業の評価は同義のため、品質が低い業者を選ぶと自社の信用を失うことに繋がりかねません。
今回は、ECの物流代行・発送代行業者の選び方について詳しく解説します。
- 慢性的な人手不足を解消したい
- 出荷量が増えて自社対応が難しくなってきた
- 付加価値をつけてリピーターを増やしたい
- 受注から出荷までをスムーズにしたい
現在、上記のようなお困りごとがありましたら、ぜひ私たちへご相談ください。ネットショップの黎明期である1999年にEC物流を開始して以来、 あらゆる課題を解決してきた物流のプロが御社に最適なプランをご提案させていただきます。まずは、サービス資料をご覧ください。
無料ダウンロードECの物流代行・発送代行業者に求めるべき3つの前提条件
ECの物流代行・発送代行業者を選ぶ際は、自社が求める前提条件を満たしているか確認が必要です。
前提条件を満たさない業者を選ぶと、消費者に自社の商品を過不足なく届けることができなくなります。
次の前提条件を満たす代行業者をピックアップしましょう。
法的に自社の商品を取り扱える
発送代行を行うには、許認可の取得が必要です。商品を保管する倉庫には厳しい施設設備基準が設けられており、基準をクリアしなければ許認可を取得できません。
発送代行を行うにあたり「運輸局長または国土交通大臣の登録」を受けているかどうか確認しましょう。
発送代行業者の料金が予算に合っている
発送代行業者の利用料金が予算に合っているか確認しましょう。商品の販売で得られる利益と比較して予算を決めてください。
また、料金の内訳を確認し、高すぎないか確認が必要です。利用料金の内訳は次のとおりです。
- 業務管理費用
- システム利用料
- 保管費用
- 入庫費用
- 検品費用
- 梱包費用
- 配送費用
複数社から見積もりを取ることで、大体の費用相場が見えてくるでしょう。
1日の出荷可能件数の条件を満たしている
最低出荷件数と最大出荷件数を確認しましょう。
これまでの販売個数の傾向から、最大出荷件数の条件を定めます。その最大出荷件数が対応出来るのかを確認しましょう。
ECの物流代行・発送代行業者を選ぶ際の6つのポイント
前提条件を満たしたECの物流代行・発送代行業者に絞り込んだうえで、次のポイントを踏まえて契約先を選びましょう。
自社と同ジャンルの商品の取扱実績が豊富か
自社の商品と同ジャンルの商品の取扱実績を確認しましょう。商品によって取り扱い方法や売れるシーズン、発注が入る時間帯などが異なります。同ジャンルの商品の取扱実績が豊富であれば、初回からスムーズに発送業務を行える可能性が高いでしょう。
ギフト対応やセット組ができるか
商品の性質上、ギフト対応やセット組が必須な場合は、これらの対応ができるかどうか確認しましょう。
ギフト対応ができないことを理由に注文数が減少し、売上低下に繋がる可能性があります。また、ギフトラッピングの種類やセット組のパターンが少ない場合も、顧客満足度の低下に繋がります。
一時的な売上ではなく、顧客獲得による長期的な売上を作りたい場合は、ギフトラッピングやセット組の対応が充実している業者を選びましょう。
土日祝日の出荷に対応できるか
商品の性質上、休日の前夜に注文が入ることが多い場合は、土日祝日の出荷に対応できるか確認しましょう。
少しでも早く届いてほしいために、土日祝日の発送に対応していない店では購入しないケースがあります。機会損失を減らすためにも、なるべく土日祝日の発送が可能な業者と契約しましょう。
自社が使用しているシステムと連携できるか
発送代行業者は、商品の入出庫や配送などの管理ができる「倉庫管理システム」を使用しています。
自社のシステムと連携すれば、出荷指示を出したり配送済み情報を確認したりできます。全ての倉庫管理システムが自社のシステムと連携できるわけではないため、事前に確認しておきましょう。
システムを連携できるかどうかで、やり取りの効率性が大きく異なります。商品の配送数が多くなればなるほどにやり取りの回数・時間も増えるため、自社のシステムと連携できる倉庫管理システムを取り扱う業者を選ぶことが大切です。
一時的な出荷量の増加に対応できるか
出荷数が一時的に増加する可能性が高い場合は、そのときの対応について業者に確認しましょう。
注文が殺到することで、すでに注文を受けた商品の配送に遅れが生じると、顧客満足度の低下やキャンセルに繋がります。一時的な出荷量の増加への対応方法や追加料金の有無、その他の留意点などを確認しましょう。
発送代行業者が配達エリアに近いか
発送代行業者が配達エリアから近くなればなるほどに、配送から到着までの日数が短くなります。早く到着すれば顧客満足度の向上が期待できるため、配達エリアからから近い発送代行業者を選びましょう。
特に、発送エリアに偏りがない場合は、どのエリアにも早く到着できる関東エリアの業者がおすすめです。関東エリアから出荷した場合、約85%の配達エリアが翌日到着となります。
問い合わせ対応のスピードとサポートの質が良いか
問い合わせ対応のスピードが速ければ速いほど、顧客対応のスピードも速くなります。
例えば、「注文した商品がまだ届いていない」、「届いた商品に問題があった」などのトラブルは、対応が遅れると大きなクレームに繋がりかねません。
発送代行業者への問い合わせ対応が速ければ、クレーム対応のスピードも上がります。また、サポート対応の品質が良ければ、少ないやり取りで問題解決できます。
問い合わせ対応のスピードとサポートの質は、口コミをチェックしたり相談時に詳しい話を聞いたりして確認しましょう。
物流・発送サービスの形態が自社に合っているか
物流・発送サービスには、定額物流とオーダーメイド型物流があります。定額物流は、配送方法や料金形態などがあらかじめ決められているため、細かな要望に応えてはもらえません。そのため、特殊な商品の発送代行としては不向きです。
一方、オーダーメイド型物流は、契約先ごとに個別対応ができます。例えば、顧客ランクに合わせたセット組や同梱物の対応、豊富なギフトラッピングの種類を用意、電子機器の通電検品など、さまざまなサービスに対応可能です。
定額物流は、作業をパッケージ化(標準化)することでコストを削減しているため、料金が安い一方で契約先ごとの個別対応ができません。
特殊性のある商品を取り扱っている、顧客満足度向上のための施策を導入したい、などの場合はオーダーメイド型物流がおすすめです。
まとめ
ECの物流代行・発送代行業者の評価は自社の評価に直結するため、慎重に選ぶ必要があります。今回、解説した選び方のポイントを参考に、取扱商品や要望に応じて業者を選びましょう。
醍醐倉庫では、オーダーメイド型の物流代行業者として、種類豊富なラッピングや顧客ランクに応じたセット組・同梱物の対応、電子機器の通電検品など、さまざまなケースに対応しています。また、拠点は東京都内のため、日本全国どこにでも比較的速く商品を配送できます。
ヒューマンエラーが発生しない仕組みと独自のノウハウにより、出荷誤差発生率は0.0013%以下(2019年度実績)と、一般的な目標値0.01%を大きく下回る数値を実現しました。商品の販売数を継続的に伸ばすには、顧客満足度の向上が欠かせません。長期的な目線で対応できる発送代行業者をお探しの方はお気軽にご相談ください。