EC運営に必要な梱包資材の選び方、好印象を与える梱包のコツも紹介

EC運営に必要な梱包資材の選び方、好印象を与える梱包のコツも紹介

ECサイトで使用する梱包資材は、実店舗のものと異なります。商品の性質やお客様に与える印象などを踏まえ、適切に選ぶことが大切です。

また、発送代行業者を利用する場合も梱包資材を適切に使い分けるよう、事前にルールを契約で決めておかなければトラブルになる恐れがあります。

本記事では、ECサイトで使える梱包資材の種類とその特徴、選び方のポイントなどについて詳しく解説します。

ECサイトにおける梱包資材の重要性

実店舗とECサイトでは、梱包資材の重要性が異なります。実店舗で商品を購入する場合、最初に目にするのは店舗の外装や内装、店員、商品のパッケージなどです。

一方、ECサイトの場合は最初に梱包資材を見ます。

そのため、梱包資材が店の第一印象に大きく影響を与えることになり、リピートに繋がるかどうかが決まるのです。

もし、梱包資材を適切に選ばなかったり、梱包の方法が雑であったりすれば、商品も雑に扱っている印象を与えるでしょう。

このように、ECサイトにおいては梱包資材の選び方が売上に大きな影響を与えます。

ECサイトで使用する梱包資材の種類

ECサイトで使用する梱包資材は、商品の特性やサイズなどに応じて選ぶ必要があります。

どのような梱包資材を主に使用するのか詳しく紹介します。

ダンボール

ダンボールは、大きさを問わず多くの商品の梱包資材に使用できます。

自店舗の名称やロゴなどが入ったダンボールであれば、梱包資材に力を入れている印象を与えられるでしょう。

また、内側に広告が入ったダンボールは、通常のダンボールよりも安価で購入できます。

カラーダンボール

カラーダンボールは、オシャレなデザインが入っていたり色がついていたりするダンボールです。

通常のダンボールと比べて特別感が強くなるうえに、開封するときにわくわくしてもらえるでしょう。

このような特別な体験はECサイトに対する好感度アップに繋がります。

ギフトボックス

ギフトボックスは、プレゼント用に購入したお客様向けの梱包資材です。外箱をギフトボックスにすると配送中に傷つく恐れがあるため、外箱はダンボールで、商品はギフトボックスに入れましょう。

ギフトボックスのサイズやデザインを数種類用意しておくと、プレゼントする相手の性別や年齢などに合わせて選べるため、購買意欲の向上にも繋がります。

折り畳みボックス

折り畳みボックスは、ダンボール素材の薄くて小さい梱包資材です。

サイズに応じて数種類のダンボールを用意するにしても、かなり小さい商品は緩衝材で隙間を埋める必要があるため、梱包のコストが高くなります。

折り畳みボックスは、薄くて小さい商品を発送するときに役立ちます。

メール便ケース

メール便ケースは、国内の主要な配送業者でのメール便に対応した梱包資材です。

ダンボールのほか、クッション性がある封筒、厚みのある封筒、ビニール袋などの種類があります。

封筒

封筒はアクセサリーや化粧品小物、名前シール、ボールペンなど、小さな商品の梱包に適しています。

コストが低いうえにサイズやカラーのバリエーションも豊富なため、予算を抑えつつ適切に梱包したいECサイトにおすすめです。

ラッピング用品

リボンや包装紙などのラッピング用品も必要に応じて使うことが大切です。

ギフトボックスを使うにしても、リボンを巻くことで、より素敵な見た目になります。

緩衝材

緩衝材は、ダンボールに入れた商品の破損を防ぐために同梱する梱包資材です。

商品とダンボールの間に隙間があると、配送の際にダンボールの角に商品が打ち付けられます。

また、床に置いた際に商品に衝撃が加わるため、破損のリスクが高まります。

ECサイトの梱包資材の選び方

梱包資材を選ぶ際は、次のポイントを押さえましょう。

商品サイズに合ったものを選ぶ

商品サイズに合わせて梱包資材を選びましょう。

商品サイズよりも梱包資材の方が大きすぎると隙間を埋めるために緩衝材を大量に使うことになります。

その緩衝材を処分するのはお客様のため、ECサイトに対する印象が悪くなるでしょう。

大手ECサイトは、同じサイズのダンボールで全ての商品を発送することでコストを下げているケースもありますが、ユーザーからは疑問視する声が少なくありません。

適切な梱包はECサイトの評価を高める要因になるため、多少コストがかかったとしても商品サイズに合った梱包資材を選びましょう。

配送業者によって使い分ける

配送業者によっては、オリジナルの梱包資材を用意しています。

値段も手頃でコストカットになる場合があるため、契約している配送業者に確認してみましょう。

予算を踏まえて選ぶ

開業当初はなるべくコストを抑えて運営したいところですが、梱包資材をむやみにコストカットするとお客様満足度の低下に繋がります。

しかし、梱包資材に多額のコストをかけたところで、それが大きな売上に繋がるわけではありません。

そのため、予算が限られている状況下では、梱包コストをなるべく抑えた方がよいでしょう。

ただし、商品サイズに合った梱包資材を選ぶことは必須です。

ECサイトの梱包で好印象を与える方法

ECサイトの梱包を工夫することで、お客様に好印象を与えられます。次の方法を取り入れてみましょう。

緩衝材の使用は最小限に留める

緩衝材を大量に使用するとお客様が処分に困るため、なるべく使わないことが大切です。

そのためには商品サイズに合った梱包資材を選ぶ必要があります。

また、使用する緩衝材の種類によっても、お客様からの印象は異なります。

例えば、発泡スチロールはかさばるため、ゴミ袋に入れるために砕かなければなりません。

その際に細かな発泡スチロールが大量に出て掃除が必要になるでしょう。

一方、エアパッキンはゴミが出づらくて再利用もしやすいため、お客様の負担になりづらい緩衝材です。

カッターで商品が傷つかないようにする

ダンボールを開封する際にカッターを使うことを想定し、商品が傷つかないように工夫しましょう。

例えば、ダンボールの開封口の内側にダンボールの板を置くと、カッターが商品に届かなくなります。

また、「カッターを使用すると商品が傷つく恐れがあります」などと注意書きをするのも有効です。

同梱物を工夫する

お礼状、チラシ、おまけなどを同梱すると、お客様に好印象を与えられる可能性があります。

その他、手作りを売りにしている店や開業間もない店は、運営者の手書きメッセージも入れるのがおすすめです。

商品の品質だけではなく、店の雰囲気や対応などもリピートするかどうかに関係します。

まとめ

ECサイトの梱包資材は、商品のサイズや性質などに応じて使い分けることが大切です。

適切な梱包はお客様に好印象を与えられます。

反対に、間違った梱包や大量の緩衝剤などはECサイトの印象を悪くする恐れがあります。

今回、解説したポイントを参考に、より良い梱包方法を検討してみてください。

また、発送代行業者に依頼する場合も、梱包資材の種類や使い分けについて確認しておくことをおすすめします。

醍醐倉庫は、オーダーメイド型の物流代行業者として、種類豊富な梱包資材、ラッピング素材などをご用意しております。

また、同梱物やセット組の対応も可能ですので、適切な梱包ができる業者を探している方は、ぜひ一度ご相談ください。

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醍醐倉庫ブログ編集部
醍醐倉庫株式会社のEC通販・ネットショップ事業者向け物流アウトソーシングサービスのメンバーによって構成される編集部。20年以上EC物流をサポートしてきた実績と豊富な知識をもとに、EC・ネットショップ運営に役立つさまざまな情報をお届けします。

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