様々なレザーの中でもブライドルレザー財布は人気があり、男性のステータスとして持っておきたいマテリアルの1つです。
他のレザーとは、ひと味違った高級感は人目を引くこと間違いありません。
本記事ではブライドルレザー財布の特徴、メリット・デメリットを解説しながら、人気のブライドルレザー財布、ブランドをご紹介します。
目次
おすすめのブライドルレザー財布・ブランド5選
世界にはブライドルレザーの革財布を取り扱うブランドは多くあります。ブライドルレザーに特化したブランドや人気のブライドルレザー財布はどんなものがあるのでしょうか。
Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)
1875年、イギリスで誕生した「ホワイトハウスコックス」は創業約150年の超老舗。
エッティンガーやグレンロイヤルの3ブランドで「英国御三家」として有名です。創業当初馬具やイギリス軍用の革製品、ペットの首輪などを販売していましたが、今では財布をはじめバッグや革小物など幅広く取り扱っています。
「いつかはホワイトハウスコックスの革財布を持ちたい」と思う人も多く認知度も高いんですよ。
ホワイトハウスコックスはブライドルレザーを使った製品が多く種類も豊富。
ビンテージブライドルレザーやアンティークブライドルレザー、リージェントブライドルレザーなどがあり、ブライドルレザーの中でも様々な表情を選べるのも魅力的です。
S7660 3FOLD WALLET/BRIDLE
https://www.frame.jp/products/detail/9659
こちらの財布は半円形のフラップが柔らかな印象の、ホワイトハウスコックス人気ナンバーワンを誇る三つ折り財布です。
三つ折り財布と言っても紙幣は二つ折りなのはうれしいポイント。
サイズもコンパクトではなく、大型でマチが付いた小銭入れにカードポケットが5つ、多目的に使えて便利なフリーポケットも充実しています。
札入れは深さがあるので幅広のレシートや領収書、チケットなど大きさを考えず収納できると評判です。
使われている素材はホワイトハウスコックスの中で最も代表的なブライドルレザー。最高グレードのカウハイドを時間をかけて鞣しブライドルグリースにどっぷりと浸します。
ブルームが徐々に取れた後の経年変化を思いきり楽しんでくださいね。
素材 | 牛革 |
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サイズ | 14cm×9.5cm |
仕様 | 札入れ×1 カード入れ×5 ポケット×3 小銭入れ×1 |
カラー | 6色(ネイビー/グリーン/レッド/ニュートン/ハバナ/ブラック) |
S9697 LONG WALLET/REGENT BRIDLE
https://www.frame.jp/products/detail/29754
ブライドルレザーのデメリット「傷が目立つ」を払拭する「リージェントブライドルレザー」を使った長財布です。
リージェントブライドルレザーは、型押しをしてあるので傷などが目立ちにくいうえ、ブライドルグリースを革の奥に染み込ませているので、しっかりと経年変化を楽しめます。まさに良いとこ取りですね。
見た目もすっきりとスリムでスーツの内ポケットに入れてもかさばりません。
ファスナー付きの小銭入れや2層に分かれた札入れ、8個のカードポケット、大きめのフリーポケットなど使い勝手も良いですよ。
外側と内側のカラーが異なるバイカラーデザインも素敵です。
素材 | 牛革 |
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サイズ | 18.5cm×9cm |
仕様 | 札入れ×2 カード入れ×8 ポケット×2 小銭入れ×1 |
カラー | 3色(ネイビー・イエロー/ブラック・ネイビー/ブラック・ブラック) |
ETTINGER (エッティンガー)
ホワイトハウスコックスやグレンロイヤルと一緒に「英国御三家」と称されるエッティンガー。
1934年に創業してから今日まで国内生産であることや、素材や技術に妥協せず一つひとつ丁寧に作り上げてきました。
最高品質の革を使い、上品なデザインとさし色にもなる明るいカラーリングなどが革好き達の目に留まり、今ではイギリス国内だけでなく世界中で愛されています。
1996年には「ロイヤルワラント(英国王室御用達)」の素晴らしい称号を授かりました。剝奪もあり得るその称号を維持し続けるのもすごいことですよね。
エッティンガーは厚みのあるブライドルレザーを熟練職人の高度な技術によって薄く加工しています。
あわせて糸も細いものを採用しているのでスマートなフォルムがスーツ姿にとてもよく合います。
薄くても丈夫で手馴染みが良く使いやすさも抜群ですよ。
BILLFOLD 6C/C
小銭入れの付いていない二つ折り財布です。2層に分かれた札入れとカードポケット6個、フリーポケットも2個ついたスタンダードな機能で無駄がありません。
カラーは外側がそれぞれブラック。内側はオレンジ、レッド、ターコイズ、パープルの4色です。
明るい色味ですが上品で高級感のあり好評です。
また英国王室のテーマカラーであるパープルは「ロイヤルコレクション」と呼ばれとても人気があります。見た目も流行り廃りがなくプレゼントにも良いと評判です。
素材 | 牛革 |
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サイズ | 11cm×9cm |
仕様 | 札入れ×1 カード入れ×6 ポケット×2 |
カラー | 4色(ブラック・パープル/ブラック・オレンジ/ブラック・レッド/ブラック・ターコイズ) |
ROUND ZIP PURSE
外側のシックな色合いとファスナーを開けた時の明るいパネルハイドイエローが、エッティンガーらしさを表現している財布です。
今では当たり前のようになったツートンカラーのお財布。1つのお財布に2色のカラーを初めて使ったのがエッティンガーだと言われているんですよ。
このラウンドファスナー財布はエッティンガーの中で一番の収納力を誇ります。
カードポケット12個、小銭入れの両脇に札入れ、レシートや領収書などを入れるのに便利なフリーポケットがあります。
中身をたくさん入れてもファスナーがあるので厚みが出にくく、ブライドルレザーなので型崩れもしにくいと良いこと尽くしですね。
使い始めはカードポケットが硬くて入れにくいこともありますが、使い込むうちに柔らかくなるので安心してくださいね。
素材 | 牛革 |
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サイズ | 19cm×10cm |
仕様 | 札入れ×2 カード入れ×12 小銭入れ×1 |
カラー | 5色(ブラック・イエロー/グレー・イエロー/ネイビー・イエロー/ナチュラル・イエロー/グリーン・イエロー) |
GLENROYAL(グレンロイヤル)
「英国御三家」の1つであるグレンロイヤルは1979年スコットランドに創業して以来、40年以上もの間繊細で堅牢な製品を1つひとつ手作りしています。
グレンロイヤルの製品に使われている素材のほとんどがブライドルレザー。
乗馬文化が盛んな英国貴族にとっては馴染みのある素材ですね。
手間のかかる作業ですが製品に合わせて5種類の厚さを用意しているので、どれもが使いやすく手馴染みの良いものばかりです。
グレンロイヤルはロイヤルワラントを授与したブランドの製品を製造する「OEM」として活躍していたこともあり、職人たちの技術は折り紙付きです。
デザインも豊富でシンプルな中にオシャレな一面や遊びの一面もあり人気の理由の1つです。
フラップ付き長財布
グレンロイヤルの中でも屈指のロングセラーを誇るこちらの長財布は、すっきりとスマートな印象を持ちつつも、角がラウンドしていて柔らかな佇まいが魅力的。
小銭入れや札入れにマチが付いていない分薄型で、ジャケットの内ポケットに入れても邪魔になりません。
内装は札入れが4つに分かれているので紙幣ごとに仕分けたり、レシートや領収書などの整理整頓にも役立ちます。
小銭入れはファスナーがラウンドして深いところまで開くので、小銭の出し入れも楽々。また、フラップが2段階になっているので中身が多くて膨らんでしまっても抑えておけて安心です。
素材 | 牛革 |
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サイズ | 18cm×9.5cm×2.5cm |
仕様 | 札入れ×4 カード入れ×5 小銭入れ×1 |
カラー | 7色(シガー/オックスフォードタン/ボルドー/ニューブラック/グレー/ダークブルー/ボトルグリーン) |
マネークリップ(小銭入れ付き)
https://glenroyal.jp/c/products/wallets/GLR61640010000
数あるグレンロイヤルのアイテムの中でも意外と人気が高いのがこちらのマネークリップ。
コンパクトで厚さも1.5cmという薄型なのに、中には紙幣やカード、そして小銭までも入れられてしまうというから驚きです。
またカードの収納力も優れていて、お財布を開いたところに4つと小銭入れのフラップ内側に3つあります。
お札はクリップ1つで挟めて簡単・便利ですし、左端の三角形のスリーブを使えばお札をすっきりと抑えておけますよ。
カラーバリエーションも豊富なので自分の好きな色が見つかると良いですね。
素材 | 牛革 |
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サイズ | 9cm×12cm×1.5cm |
仕様 | クリップ×1 カード入れ×7 小銭入れ×1 |
カラー | 9色(ダークブルー/シガー/ゴールド/グレー/ボトルグリーン/オックスフォードタン/ボルドー/ニューブラック/オウバジーン) |
COCOMEISTER(ココマイスター)
ココマイスターは主にビジネスマンをターゲットに製品を作る日本のレザーブランドです。
「渋かっこいい」という言葉がぴったりで一度は持ってみたいレザーブランドの上位に君臨しています。
またボックスカーフやブライドルレザー、コードバンの他に、オークバークレザー、シアギレザー、ワイルドバケッタレザー、クロコダイルレザーなどマテリアルも多数取り扱っているのも魅力の1つ。
編み込みデザインやクラシカルデザイン、フォーマルデザインなどコレクションによって、雰囲気が異なるので自分の好きな革財布を見つけられますよ。
ジョージブライドル・ロイヤルウォレット
https://cocomeister.jp/tokyo/collection/georgebridle/45014200
ジョージブライドルコレクションはブライドルレザーを外装にも内装にも使った贅沢な逸品です。
ブライドルレザーらしい重厚感やブルームが落ちたあとの上品な艶は他に真似できません。
また、他のラウンドファスナー財布に比べて少しスリムな設計にしてあるので、スタイリッシュで持っているだけでシックにかっこ良く決まります。
内装は両サイドにカードポケット、真ん中に小銭入れ、その脇には札入れとスタンダードな配置になっています。
小銭入れはマチが付いているので、小銭が見やすく取り出しやいのが特徴です。
素材 | 牛革 |
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サイズ | 19.5cm×10cm×2cm |
仕様 | 札入れ×2 カード入れ×8 ポケット×2 小銭入れ×1 |
カラー | 6色(ブラック/モスグリーン/ロイヤルブラウン/ネイビー/ボルドーワイン/ヘーゼル) |
ブライドル・ブレンデルパース
https://cocomeister.jp/tokyo/collection/bridle/45014039
外装はブライドルレザー、内装にはヌメ革を採用した経年変化を1度に2種楽しめる二つ折り財布です。
ブライドルレザーにはロウやオイルがたっぷり含まれているので、使い込むうちにワックス代わりとなり美しい艶を出してくれます。
内装はほとんど加工を施していない「素揚げ」状態です。革が柔らかくなったり、色が濃くなったりと経年変化もすぐに実感できておもしろみが増しますよ。
また、小銭入れが付いていない分厚みが出にくく、小銭による傷や凹みを防げます。
手の平に収まるサイズなので、ズボンの後ろポケットにも楽々入れられ、身軽にお出掛けもできますよ。
素材 | 牛革 |
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サイズ | 11.4cm×9.2cm×1.5cm |
仕様 | 札入れ×2 カード入れ×10 ポケット×2 |
カラー | 7色(ブラック/モスグリーン/ロイヤルブラウン/ダークネイビー/ロンドンキャメル/スイスレッド/ヘーゼル) |
GORBE(ゴルベ)
ゴルベは2016年に東京で誕生したレザー雑貨ブランドです。革財布をはじめとした製品たちは、そのどれもが素材選びやデザイン、機能性にこだわり仕立てています。
ゴルベのブライドルレザーには1919年創業のイギリス老舗タナリー「メトロポリタン社」の革が採用されています。
メトロポリタン社のブライドルレザーは、100年以上前から伝わる伝統技法で作られていて、上質で堅牢、肉厚ながらも手にしっとりと馴染む独特の感触が魅力的です。
ゴルベの財布は外装に付いたカードポケットやボックス型小銭入れ、キャッシュレス社会に最適なカードホルダーなど、あったら良いなと思うものや痒いところに手が届くような機能が盛りだくさん。
それでいて低価格で手に取りやすいのが驚きです。経年変化もしっかり楽しめますよ。
二つ折り財布
見た目に反してポケットがたくさん付いている大容量な二つ折り財布です。
お財布を開くと4つのカードポケットに2つのフリーポケットがお目見え。
ここまでは普通の二つ折り財布ですが、札入れを見てみると2層に分かれていて、片方にはシークレットカードポケットが6つも付いているんです。
外から見えにくい設計なので他人から見られたくない大切なカードはここにしまっておくと安心ですね。
小銭入れも見やすく取り出しやすいボックス型なのもうれしいポイント。
外装はメロポリタン社製のブライドルレザー、内側はイタリアンレザーのヌメ革なので、2種類の経年変化が楽しめる贅沢な逸品です。
名入れサービスも無料で行ってくれるのでプレゼントにも最適ですよ。
素材 | 牛革 |
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サイズ | 11.5cm×9.3cm×2.5cm |
仕様 | 札入れ×2 カード入れ×10 ポケット×2 小銭入れ×1 |
カラー | 4色(ブラック/ブラウン/バーガンディ/ネイビー) |
ミニウォレット
手のひらに収まるほどの小さなサイズなので、ズボンの後ろポケットに入れても邪魔になりません。
キャッシュレス化に伴いあまり現金を持ち歩かなくなったとは言え、現金を全く持ち歩かないのは落ち着かないという人もたくさんいます。
このミニウォレットは背面にカードポケットが1つ、内側にフラップ式の小さな小銭入れと紙幣を広げたまま収納できるホルダー型の札入れ、という必要最低限の物だけを持ち歩ける設計です。
スナップボタンが二段階調整式になっているので、もし中身が増えてしまってもしっかりと留めることができて安心。
このスナップボタンもミクロ単位で微調整、設計・デザインされた「扱いやすく、使用感の良い」高品質のものを採用していて、細部までこだわるゴルベらしさが出ていますね。
素材 | 牛革 |
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サイズ | 10cm×6.3cm×1.7cm |
仕様 | 札入れ×1 カード入れ×1 小銭入れ×1 |
カラー | 2色(ブラック/ブラウン) |
ブライドルレザーとは?
ブライドルレザーは元々馬具のクツワや手綱として使われていた最高級革です。
カウハイドレザーを数か月かけてタンニンに漬け込むことで革の繊維をぎゅっと引き締め、さらにオイルや蝋を革の繊維内部まで浸透させて更に堅牢にさせているんです。
そのため、他の革よりも強度が高く頑丈で、オイルや蝋を多く含んだことにより耐水性も優れていてちょっとやそっとの雨ではビクともしません。
また、ブライドルレザーの一番の特徴はこのたくさん含まれたオイルや蝋が白く粉状に浮き出る「ブルーム」。初めてブルームを見た人の中にはカビが生えていると思ってしまうこともあるほどです。
巨峰などのブドウの皮がうっすら白いのもブルームと同じで、鮮度を保ったり細菌感染予防をする役割があるそうです。
ブルームは使い込むうちに落ちていきます。鮮やかな艶と品の良さや色に深みが増して、購入当初とは表情が全く異なるのも面白いですよ。
このような独特な経年変化を感じるのもブライドルレザーを楽しむ醍醐味の1つです。
革財布のマテリアルを決める際にブライドルレザーと比較されやすいのが「コードバン」。
それぞれ高級感と重厚感がありますが、ブライドルレザーの方が耐水性に優れている分、天候を気にせず使えます。
コードバンを始め、他のマテリアルに比べて経年変化がわかりやすいので、革の面白みを強く感じたい人はブライドルレザーがおすすめです。
そして、ブライドルレザーは高級感の中にワイルドさも兼ね備えているのでビジネスシーンからカジュアルシーン、フォーマルシーンまでもオールマイティに活躍できるのも魅力的ですね。
ブライドルレザーとコードバンの違い
ブライドルレザーのメリット
ブライドルレザーの革財布を購入する前にメリットとデメリットもしっかり確認しておくことで、ブライドルレザーが自分に合っているか・使っていくうえで気を付けるポイントなどがわかります。
経年変化(エイジング)が楽しめる
先述した通り、ブライドルレザー独特の経年変化が楽しめます。
使い始めに革表面に付いている白い粉状の「ブルーム」は他のマテリアルには見られない表情の1つ。
使い込むうちに徐々に取れていきますが、ブルームが取れた暁には美しい艶と深みのある色味に変身します。
ほかのレザーでは体感できないブルームを一度は楽しんでみたいと手に取る人も少なくありません。
重厚感と高級感がある
厚みがありどっしりと存在感のある質感、他の牛革とは一味違った高級感が魅力的なブライドルレザー。
強靭な耐久性を持たせるために長い時間鞣したり、オイルや蝋をたっぷりと含ませているからこそ、上品な光沢と深みのある色味が表現できるんです。
持っているだけで男度が上がる
ブライドルレザーはワイルドな雰囲気も持ち合わせているので、持っているだけで大人の男性としての箔が上がりますよ。
ブライドルレザーには、ルイヴィトンやボッテガ・ヴェネタのようなハイブランドの革財布と同じようなステータス性があります。
耐久性があり型崩れしにくい
元々は馬具用として使われていたブライドルレザー。
馬に人が乗っていても簡単に手綱が切れてしまわないように堅牢で、急に雨が降り出してもへたらないように作られていきました。
厚みもあるのでしっかりとしていて張りがあり、使い込んでも簡単には型崩れしにくい素材です。
その耐久性の高さから革財布にするにはとても相性が良いマテリアルと言われています。
ブライドルレザーのデメリット
価格が高い
牛革の中でも高価な分類にされるブライドルレザー。
最高級の牛革を植物タンニンで数ヶ月間にわたって鞣していきます。
その後オイルや蝋を塗り込み、乾いたら表面に浮き出た蝋を染み込ませる。これを何度も繰り返してブライドルレザーが完成します。
この時間と手間暇が美しい艶と深みのある色味、高級感に繋がる分、高価なのは致し方ないのかもしれません。
人によってブルームの好みが分かれる
ブライドルレザー特有のブルームは、製造工程で染み込ませた蝋やオイルが表面に出てきた白い粉状のもの。
ブルームを知らない人からしたらカビが生えてると思ったり、傷だらけだと思ってしまうのも無理ありません。
ブルームは使っていくうちに1ヶ月ほどで取れます。しかし、スーツなどに着いてしまうと白くなってしまうのでブライドルレザーの購入を躊躇してしまう人がいます。
そんな時は購入してすぐに毛先の柔らかいブラシやクロスで拭き取ってしまっても問題ありません。
また、気づくと内側からブルームが浮き出てくるので、気になった時にお手入れも兼ねて拭き取るのが良いでしょう。
傷が付きやすく目立ちやすい
ブライドルレザーは他の革に比べて厚みがあり、柔軟性も優れているので、爪や硬いものに押し当てられた跡などが付きやすく、目立ってしまいます。
オイルをたっぷり含んだ革なのでちょっとした傷なら傷口を擦れば目立ちにくくなりますが、深い傷は直すのが難しくなります。
傷も経年変化の1つとも言いますがズボンの後ろポケットに入れたり、キツキツのバッグの中に無理矢理入れたりなど乱暴に扱って傷や凹みを作るのだけは避けたいですね。
定期的にお手入れが必要
ブライドルレザーにはお手入れが必須。
お手入れを定期的に行うか行わないかで、ブライドルレザーの美しい光沢や色の深みなど経年変化の表情が変わってきますよ。
意外と簡単なお手入れでも定期的に潤いを与えてあげるのが難しいという人は、ブライドルレザーの革財布を使うのはおすすめできません。
ブライドルレザーのお手入れ方法
ブライドルレザーの購入を考えている人の中にはお手入れ方法が気になる人も多いのではないでしょうか。ブライドルレザーのお手入れは意外と簡単なので安心してください。
ブルームが落ちてすぐはまだ革の内部に油分が残っていたり、手指の脂で保湿されるのでお手入れは必要ありません。数か月使って表面が乾燥し毛羽立ってきたなと思ったらお手入れのベストタイミング。
用意するもの
- 毛先の柔らかいブラシ
- レザークリーム
- クロス(数枚)
- 防水スプレー
お手入れ方法
- 革財布表面に付いた汚れやほこりを毛先の柔らかいブラシやクロスなどで取り除きます。この時ブラシのほうがステッチなどの細かなところの汚れをしっかり取り除けるのでおすすめです。
- クロスに極少量のレザークリームをとり革財布の表面全体に薄く延ばしていきます。ファスナー周りやコパ、ステッチなど隅々まで忘れずに。この時にレザークリームを付けすぎてしまうと油染みができてしまうので注意してくださいね。
- 塗り終わったら通気性の良い日陰で乾燥させます。その後、新しいクロスで余分なレザークリームを拭き取ります。
- 仕上げに防水スプレーを30cmほど離して吹きかけます。スプレーが乾いたらクロスで乾拭きしておしまいです。
お手入れは1~2か月おきに行うのがおすすめですが、ブライドルレザーの様子を見て乾燥してきたら潤いを与えてあげましょう。
お手入れをしっかり行って、ブライドルレザー特有の上品な光沢や色味を楽しんでくださいね。
コードバンのメリット
薄いのに耐久性がある
コードバンは馬のお尻部分の皮で、耐久性が高く牛革の2倍~3倍の強度があるとも言われています。
その上、比較的薄い素材なので、財布が膨らみすぎずにスリムなデザインを保つことができます。
高級感とステータス性
「革の宝石」と呼ばれるほど希少性が高く、製品への加工には手間暇がかかります。
そのため、コードバンの製品は一般的に高級品として位置づけられ、所有すること自体が一種のステータスとなります。
美しい光沢としなやかさ
コードバンの他の革素材では再現できない美しい光沢は、高級感があり上品で洗練された印象を与えます。
また、緻密な繊維構造を持ち、表面が滑らかで均一な質感なので、指先で触れると滑らかな感触があります。
さらに柔軟性が高くしなやかなので、手に馴染むような心地よさを感じることができるのも特徴です。
経年変化(エイジング)が楽しめる
使い込むほどに光沢が増し、独自の経年変化を楽しむことができますます。
使用するうちに革が柔らかくなり、徐々に馴染んでいくことで、一層の快適さが生まれ、皮脂や手の温度などの影響を受けて徐々に深みのある色合いに変化していきます。
コードバンのデメリット
他の革素材よりも高価
牛や豚と比べて馬革の流通量は少なく馬一頭から取れる量も少ないため、大変希少な素材です。
さらに手間のかかる製造工程と時間が必要なので他の革素材と比べても高価な傾向があります。
それでもあの美しい光沢や高級感、長く愛用できることを考えるとそれだけの投資をする魅力がありまね。
傷が付きやすく目立ちやすい
コードバンは滑らかな表面を持っていますが、その一方でキズが付きやすく目立ちやすい特徴もあります。
水に弱い
コードバンは水に対して敏感で、水滴や雨の跡などの水の染みができやすいです。
決して革がダメになるというわけではないので、使用後に乾拭きすることで予防することができます。
また、出来てしまった水の染みは時間と共に自然に薄くなることもありますし、お手入れをすることで目立たなくすることもできます。
定期的にお手入れが必要
コードバンはお手入れが重要です。
定期的なクリーニングや保湿が必要ですが、他の革素材に比べて扱いが繊細であり、特定のメンテナンス製品や手法が必要です。
また、コードバンの光沢を保つためには定期的な拭き上げや磨きが必要となる場合もあります。
ブライドルレザーの人気メンズ財布ブランド5選まとめ
元々馬具革として使われていたブライドルレザー。耐水性に優れ堅牢で経年変化も楽しめるので、革財布にはぴったりなマテリアルですね。
また「ブルーム」もブライドルレザーでしか味わえないので、気になる人は是非一度使ってみると面白いかもしれません。
本記事を参考に素敵なブライドルレザー財布に出会えますように。