革財布は毎日使うものなので、大切にしているのにもかかわらず手垢や手汗、擦り傷などで黒ずんでしまうことがあります。
ここでは手垢や手汗による黒ずみ対策から、インク汚れなど色々な汚れの落とし方を紹介しています。
黒ずみでお困りの方はもちろんのこと、長年の使用による油ジミや頑固な汚れが気になっている方もぜひ、この記事を参考にお手入れしてみてください。
目次
革財布の黒ずみの原因
財布の黒ずみは知らず知らずのうちに蓄積されて目立つようになってきます。
- 手垢や手汗などによる汚れの蓄積
- 摩擦などによる表面の傷が黒ずむ
- レザークリームの塗りすぎ
- 食べ物や化粧品などの油汚れ
と様々ですが、毎日のように使う革財布ですから手垢や手汗で黒ずんでしまうのは仕方のないことだと思います。それよりも頑固な黒ずみになる前にしっかりとお手入れしてあげましょう。
黒ずみの落とし方は、革の種類や黒ずみの原因によって、お手入れ方法が異なります。
お手入れをはじめる前に革財布のお手入れガイドもご覧ください。
革財布のメンテナンスについて実態調査を行いました
皮革ドットコムで実際にどのようなメンテナンスを行っているか実態を把握するために、100人にアンケートを取りましたので公開します。
性別を教えてください
女性:54人
男性:46人
年齢を教えてください
30代:45人
40代:36人
50代:12人
20代:4人
60代:3人
メンテナンスの頻度を教えてください
気づいたときにやる:63人
半年に1回:15人
1年に1回:10人
月に1回:6人
覚えていない:6人
宅配リペアを利用したことはありますか
ない:95人
ある:5人
メンテナンスのやり方を教えてください
乾拭き(ブラッシング含む)+保湿クリーム:41人
乾拭きのみ(ブラッシング含む):26人
特に決まったやり方はない:22人
乾拭き(ブラッシング含む)+保湿クリーム+防水スプレー:11人
よく使用するメンテナンス用品のメーカーを教えてください
コロンブス:37人
コロニル:12人
ラナパー:11人
サフィール:4人
エム・モゥブレィ:1人
その他:35人
メンテナンスでの失敗などあったら教えてください
強くやりすぎて、逆に傷つけてしまったことがあります。(男性)
乾かす時間があまりないときに、クリームを塗ってしまい、ポケットがベタベタになった。(男性)
保湿のクリームを多く塗りすぎてしまって風合いが変になった。(女性)
革財布の黒ずみを予防する方法
革財布の黒ずみは日常の行動を意識するだけで、ある程度防ぐことが出来ます。
例えば、水分を含んだ手で触らない、食品の油などがついた手で触らないなどです。
定期的なメンテナンスを行う
その他にも革財布の黒ずみを防ぐには、やはり定期的なメンテナンスが一番です。
月に1度の定期ケアと週に1度ぐらいクロスで乾拭きしてあげるだけでも、黒ずみを予防する事が出来ます。
黒ずみ予防以外にもメンテナンスには様々な効果がありますので
長く革財布を使いたい方は是非メンテナンスを行ってみてください。
黒ずみが目立ちやすい革の種類
革は新品の状態だと表面にオイルやワックスが塗りこんであり、その状態だと汚れにくいです。
経年変化で油分が落ちくてくると汚れも付着しやすくなります。
また、ヌメ革は原皮の魅力を活かす為にオイルが少なく、水や油を吸収しやすいです。
その為、手垢などの汚れも目立ちやすいので注意が必要です。
革財布の黒ずみを落とす方法
大きくわけて2つ方法があります。
自分で落とすか、リペア業者に依頼するかです。
汚れ落とし専用のクリーナーを使用する
革製品専用のクリーナで黒ずみや汚れを落とせる場合があります。
専門の業者に依頼すると5,000円以上かかる場合がありますので
自分でケア出来るとコスパもよく嬉しいですよね。
このように汚れもきれいになります。
柔らかい消しゴムを使用してみる
用意するもの
消しゴムで汚れている部分を撫でるように
やさしくこすってください。
革財布を傷つけない為に、必ず柔らかい消しゴムで、余計な加工がされていないものを使ってください。
軽度な黒ずみの場合は、ある程度落ちると思います。
中性洗剤を使用してみる
重度の黒ずみは中性洗剤を使用しましょう。
革の種類によっては変色してしまう可能性があるので目立たない場所で試してからにしてください。
Step1 中性洗剤を水で薄める
ボウルに中性洗剤を少量入れ水で薄めてください。
Step2 布でふき取る
薄めた中性洗剤を布に含ませ、汚れ部分をふき取ってください。
Step3 乾かす
風通しのいいとことで天日干しし、完全に乾かしてください。
消しゴムも、中性洗剤も家にあると思いますので、革財布の黒ずみが気になってきたら
まずは試してみましょう。
革の種類毎の黒ずみの落とし方
次は、革の種類毎にケアの方法を紹介しています。
手垢による黒ずみの落とし方 オイルレザー編
用意するもの
- クロス
- ブラシ
- レザークリーム
- 防水スプレー
Step1. クロスで革表面に付いたほこりや汚れを落とす
まずはお手入れの基本、クロスでほこりや汚れを取り除きます。
Step2. レザークリームを少量取り全体に伸ばす
クロスやブラシに少量のレザークリームを取り、全体に薄く伸ばします。この時、たくさん付けてしまうとシミなどの原因になるので注意しましょう。
レザークリームと言ったらコレというほど認知度の高いレザークリームです。
天然オイルのシダーウッドやラノリンを配合しているので、潤いが皮革の奥まで浸透します。
保革効果や栄養効果、柔軟性に優れ深みのあるしっとりとした艶がでます。
また、無色の他に6種類のカラーバリエーションのクリームもあるので、補色しながらお手入れすることも可能です。
おすすめの革タイプ:スムースレザー
Step3. 陰干しをする
レザークリームを塗り終わったら、直射日光の当たらない場所で陰干しして完全に乾かしてください。
Step4. 防水スプレーをかける
レザークリームが完全に乾いたら防水スプレーをかけましょう。シミ防止のため必ず30~50cm離してスプレーしてくださいね。
おすすめの革タイプ:オイルレザー、スウェード、ヌメ革など様々な皮革
Step5. クロスで全体を拭く
防水スプレーが完全に乾いたらクロスで優しく全体を拭き上げておしまいです。
手垢の黒ずみは普段のお手入れと同じ工程で簡単に落とせるのでうれしいですね。また、ここで紹介した手入れをしておけば手垢も付きにくくなるので定期的にお手入れしましょう。
手垢による黒ずみの落とし方 ヌメ革編
用意するもの
- 革専用消しゴム
- レザークリーム
- 防水スプレー
Step1. 革専用の消しゴムで擦る
手垢くらいの軽い黒ずみであれば革専用の消しゴムで落とすことができます。
黒ずみ部分を優しく擦るだけなので、汚れに気がついた時にササっとケアすることができ手軽さが魅力的です。
おすすめの革用消しゴム:コロニル ソフトガミ
ヌメ革や羊革、エナメル皮革の黒ずみを落とすラバー製のクリーナーです。平らな部分で優しく擦って黒ずみを落とします。尖った部分で擦ると皮革を傷つけることがあるので注意してくださいね。
Step2. レザークリームで保護する
摩擦に弱い革製品。革用消しゴムで擦った分多少なりともダメージを受けています。
終わったらレザークリームで保護することをおすすめします。レザークリームを塗り終わったら完全に乾くまで陰干しをしましょう。
おすすめのレザークリーム:コロンブス 革小物用ヌメ革用クリーム
植物性キャンデリラワックスや植物性ビーズワックス配合の無溶剤タイプのクリームです。
ヌメ革専用ということだけあって急激な日焼けを防いだり皮革をしなやかに保ったりと緩やかに経年変化を楽しめます。
おすすめの革タイプ:ヌメ革
Step3. 防水スプレーをかける
レザークリームが乾いたら仕上げの防水スプレーです。革財布から30~50cmほど離してスプレーすることをお忘れなく。
おすすめの防水スプレー:コロニル シュプリームプロテクトスプレー
起毛革やスムースレザー、メタリック仕上げ、プリントレザーなど様々な皮革に使える防水スプレーです。
フッ素化炭素樹脂とシダーウッドオイルが皮革繊維深くに浸透するので、抜群の防水効果と保革・栄養効果を与えてくれます。新品の革財布に使うときは3回スプレーすると防水性が保たれますよ。
おすすめの革タイプ:スムースレザー、起毛革
手垢による黒ずみの落とし方 起毛革編
用意するもの
- スウェード用ブラシ
- クリーニング剤
- 保革スプレー
- ブラシ
Step1. スウェード用ブラシでブラッシングする
手垢の黒ずみや軽い汚れはスウェード用ブラシを使います。
ゴム部分が消しゴムのような働きをしてくれます。革製品のメンテナンスメーカーはそれぞれのスウェード用ブラシを販売しています。
生ゴムを使っているものや手にフィットしやすく設計されているもの、1本で隅々までほこりが落とせるように工夫されているものなど様々です。
おすすめのスウェード用ブラシ:サフィール クレープブラシ生ゴムを使用したブラシです。
一方向だけでなく四方にブラッシングすることによって毛を起こし汚れを取り除きます。
使っていくうちに生ゴムが汚れていきますがハサミなどでカットして元の状態に戻して使っていきます。短くなって使いづらくなったら変え時です。
Step2. クリーニング剤を手垢部分にスプレーする
手垢による黒ずみ部分にクリーニング剤を30cmほど離してスプレーします。スプレーで湿ったところをスウェード用ブラシで軽く擦って汚れを落とします。
おすすめのクリーニング剤:コロニル ドレスインプレグニーラー
植物性オイルとナノ化されたフッ化炭素樹脂が湿気から皮革を守り汚れを落とします。静電気も防止してくれるのもうれしいポイントです。
おすすめの革タイプ:シープ、ヌメ革、スウェード、ムートン
Step3. 保革スプレーをかける
クリーニングが終わったら保革スプレーでしっかりと栄養を補給しましょう。スプレーをかけおわったら陰干しして完全に乾かします。
おすすめの起毛革用保革スプレー:SAPHIR スエード&ヌバックスプレー
アーモンドオイル配合の栄養を補給し柔軟性を与えることで、シルキーな毛並みを保つことができます。
撥水効果もあり防水スプレー要らず。また、18色ものバリエーションがあるので合う色があれば補色もできて一石三鳥なのも高評価です。
おすすめの革タイプ:起毛革
保革スプレーに撥水効果のないものを使った時は防水スプレーをかけてくださいね。
おすすめの防水スプレー:コロンブス アメダス600
靴に使われることが多いこの「アメダス600」はお財布やバックなど様々な革製品に使うことができ、とても優秀な防水スプレーの1つです。
皮革の柔軟性や通気性を損なうことなく、皮革繊維1本1本にフッ素樹脂をコーティングします。
おすすめの革タイプ:
ツヤ革、起毛革
Step4. ブラシで毛並みを整える
完全に乾いたら余分な保革剤や防水スプレーを落としておしまいです。
革の種類毎の黒ずみの落とし方まとめ
革の種類 | 使うもの | 備考 |
革製品全般 | 柔らかい消しゴム | 軽度の場合のみ |
革製品全般 | 中性洗剤 | 革の種類によっては変色の可能性あり |
オイルレザー | クロス ブラシ レザークリーム 防水スプレー | 定期メンテンナンスでも使用可能 |
ヌメ革 | 革専用消しゴム レザークリーム 防水スプレー | 消しゴムは平らな部分で優しく擦る |
起毛革 | スウェード用ブラシ クリーニング剤 保革スプレー ブラシ | 定期メンテナンスでも使用可能 |
100均で購入できる黒ずみ除去アイテム
みんな大好き100円均一ショップには便利なアイテムがたくさんあります。
ここでは100均で購入できる商品で黒ずみを除去できる商品を紹介します。
革用 おそうじ消しゴム 落ち落ちV
https://jp.daisonet.com/products/4549131620672
某商品のキャラクターと類似しているような気もしますが、手軽にこするだけの優れものです。
革製品全般に使用出来ますので、革財布だけではなく革靴や鞄にも利用できます。
韓国式 あかすりミトン
https://jp.daisonet.com/products/4979909911822?_pos=2&_sid=971a7d768&_ss=r
ケアクリームを塗った後、完全に乾燥させた状態で使ってみてください。
洗って複数回使用する事も出来ますので、経済的です。
尚、革製品で使用したものは、人体には使用しないようにしましょう。
食べ物や化粧品などによる油汚れを落とす方法
食べ物や化粧品での油ジミは放置した分だけシミが落ちづらくなりますので、油ジミに気が付いたら一刻も早く取り除いてあげましょう。
油ジミを落とす方法はいくつかありますが、どの方法も革によっては合わないことがあるので、市販の油汚れ落としクリーナーに頼るのがおすすめです。
コロニル 汚れ落とし ライニガー
油汚れやカビをしっかりと落とします。容器を良く振って革が湿る程度にスプレーしたら、湿っている間に気になる部分を優しく擦ります。
強く擦ると色落ちや傷がつくことがあるので注意してください。なかなか落ちない頑固な汚れは同じ工程を繰り返します。
おすすめの革タイプ:
スムースレザー、シープスキン
油性汚れと水性汚れ両方を落とすことができるのが特徴です。界面活性剤を減量している分溶剤がダイレクトに効き洗浄力がアップ。すぐに乾燥してさらっと仕上がるのもうれしいですね。
スウェードやヌバック、テキスタイルの全体的な汚れや油汚れ、シミを落としてくれます。専用のミニブラシがついているので便利で使い勝手が良いと評判です。
おすすめの革タイプ:スウェード、ヌバック、テキスタイル
ボールペンなどのインク汚れを落とす方法
ボールペンのインク汚れは、放置していると黒ずみに変化します。
バックからお財布を取りだしたらボールペンのインクがベッタリなんてこともあるかもしれません。
まして油性のインクだったりしたら途方に暮れてしまいますよね。
でも大丈夫。ちゃんと落とす方法がありますよ。
用意するもの
- 革用消しゴム
- レザークリーム
- クロス
- 防水スプレー
Step1. 消しゴムで擦って汚れを落とす
インクの付いた部分を革用消しゴムで優しく擦って汚れを落としていきます。ゴシゴシと擦ってしまうと皮革が傷んでしまうので様子を見ながら優しく行ってくださいね。
Step2. レザークリームでケアする
消しゴムで擦った後ケバケバしてしまうことも考えられますので、必ずレザークリームで保護してあげましょう。
クロスにクリームを少量とり全体に馴染ませたら陰干しで完全に乾くまで待ちます。
Step3. 防水スプレーをかける
最後に防水スプレーをかけて乾かします。ブラシで余計な防水スプレーを落として完了です。
必ず30cm~50cmほど離してシミができないように注意して行ってくださいね。
ボールペンなどでインクは落とせても跡が付いて取れない場合は、自力ではなかなか直すことは難しいので専門店へ相談することをおすすめします。
落ちない場合はリペア業者への依頼も検討してみよう
まずは身のまわりにあるものや、専用のグッズでも落ちない場合はリペア業者に出すことを検討してみましょう。
内容 | 料金 | 納期 |
汚れ、手垢、カビ除去などのクリーニング | 6,000円~ | 約1か月 |
リペア業者だと自分では落とせないような、頑固な黒ずみも落とせる可能性があります。
メールやLINEで気軽に見積もりを取る事もできますので、黒ずみで悩んでいる方におすすめです。
【東京都内】革財布の持ち込み修理ができるおすすめのリペア業者5選
革財布を宅配修理できるおすすめのリペア業者10選
革財布におすすめなレザークリーム
お気に入りの革財布を長く愛用したり、美しいエイジングを生み出したりするためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
革財布のメンテナンスとして、風通しの良い場所で保管するなどの他に、レザークリームを使用することがおすすめとされています。
革は動物の皮膚から作られていますので、使用するごとに革表面に油分がなくなり、乾いていってしまいます。これがひび割れの原因や黒ずみの原因にも。
これらを防ぐため、メンテナンス時にレザークリームを使用して革の表面に潤いと保湿成分を与えるのです。
商品の中には、汚れやシミなどをつきにくくすることができ、革財布の見た目を保ってくれるものもあります。汚れやシミのせいで、革財布のエイジングが失敗するのを防いでくれるのです。
ただ一部のエキゾチックレザーや起毛性のある革が使用された財布では、レザークリームは不向きだとされています。
使用されている革をよく確認する必要がありますが、おおむねレザークリームは革財布に有効です。
それでは、革財布を綺麗に保つためのレザークリームはどれがおすすめなのでしょうか。
たくさんのレザークリームが販売されているため、どの商品がおすすめか悩んでしまいますよね。そんな方のために、今回は革財布のメンテナンスにおすすめなレザークリームについてご紹介いたします。
「革製品を初めてメンテナンスする。」
「革財布に適したレザークリームはどれが良いかわからない。」
と不安に思われている方に、ぜひ最後までご覧ください。
ラナパーレザートリートメント オイル 250ML
ラナパーは、ドイツで製造されているお手入れクリームのことです。蜜蝋の配分が多いので、どちらかというと見た目や質感などはワックスに近いものとなっています。
元々は、ドイツの伝統衣装のお手入れなどに使われていたものです。雪が深くなる地域で生まれたこのお手入れクリームは、革に保湿効果と汚れをカバーする効果があります。考案された当時のレシピが現在の今なおそのまま使用されていることから、その効果の高さが保証されているでしょう。
ラナパーを使用する際は、まず馬毛ブラシなどで革財布の汚れやホコリを軽く払います。柔らかいスポンジや布に少量取り、均等になるよう塗り拡げていきます。この時、僅かな量で効果を発揮してくれるので、クリームの付けすぎには注意しましょう。
半日ほど、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置いておきます。革にクリームがほどよく馴染んだら、お手入れは完了です。すぐに使用したい場合は、クリームの量を減らして調節しましょう。
ラナパーは革財布だけでなく、カバンや靴などのさまざまな革製品に使用することが可能です。また革の部分のみならず、ファスナー部分にも塗れば、ファスナーにもなめらかさを与えてくれます。財布の開閉がスムーズになりますよ。
使用頻度によってお手入れする期間は変わりますが、おおよそ1週間に1回ほどが目安となっています。クリームの伸びも良く、少量で良いのでコスパ性も大変高い製品ですよ。
Collonil コロニル 1909 革 レザークリーム
レザークリームといえば、真っ先に名前が上がってくるであろう高い知名度と人気を誇るレザーケアのブランド、コロニルが販売している人気商品です。
コロニルは環境保全の取り組みに熱心なドイツで運営されており、「人、皮、環境に優しい」を基本概念としています。販売される商品が全てオーガニックな成分を主軸にすえられており、環境に大変優しいものばかりです。
1909は、皮革浸透率の高いシダーウッドオイルと植物由来の天然オイル、ラノリンをもとに環境に配慮されたさまざまな成分が配合されたクリームです。革に高い保湿と栄養を与えて革の繊維までしっかりと潤いを与えます。ほどよくクリームも伸びてくれるので、コスパ性も優秀と言えるでしょう。
お手入れをする際の使用方法としては、乾いたクロスや馬毛ブラシなどを利用して汚れやホコリを取り除きます。その後、真珠玉1個分ほどの量のクリームをファイバークロス、またはアプリケーションブラシなどに取り、ムラが出ないよう均一に塗り拡げていきます。しっかりと日陰などで乾かした後に、乾いた布で乾拭きして完了です。
プラスのお手入れとして、ポリッシングブラシなどで磨いてあげると、深みのある色味と光沢が出てくるようになりますよ。使用する期間の目安は、おおよそ普段使いならば1週間に1回程度、特別な時などにしか使わない革財布でしたら半年に1回程度です。
こちらもスムースレザーなどの一部を除いた革製品にほとんど使用することが可能となっています。またレザークリーム独特のきつい匂いもありません。シダーウッドの香りが薄く感じる程度です。メンテナンス後の匂いが気になるという方におすすめですよ。
1909は、色のないカラーレスのクリームを含めて、ブラック、ブルー、ボルドーマホガニー、ライトブラウン、ミディアムブラウン、ダークブラウンの全7色のクリームの色が用意されています。革表面に小さな傷が出来ていたり、擦れて薄くなった部分に塗ると良いでしょう。基本的な色が揃っているのは嬉しいポイントです。色もかなり薄付きであるため、塗りすぎてムラになるということもありません。
一度に何役もこなしてくれ、長い歴史と高い評価に裏打ちされた確かな実力を持つ商品となっています。初めて革財布をメンテナンスするという初心者に、うってつけの商品といえるでしょう。
Brillo/ブリオ 皮革用クリーム レザークリーム
日本最大手と言われるレザーケアブランド、コロンブスが販売しているレザークリームです。レザークリームの品質はもちろんのこと、パッケージも男らしいデザインのため、革財布をプレゼントする時などにおまけとしても付けても喜ばれる商品となっています。
コロンブスは大正8年から現在に至るまでの100年以上、革製品のケア用品を販売しています。長い歴史のなかで研究開発されてきたレザークリームは、革製品のメーカーから一般人まで幅広く支持を得ています。
ブリオの最大の特徴は、クリームが大変柔らかくプルプルとしたジェル状になっていることです。ジェルになっていることから浸透率が高く、配合されたホホバオイルのおかげで保湿ができます。また天然植物由来のビーズワックスとヒマワリワックスで革表面に薄い膜を張った状態になり、シミや汚れなどを防ぐことができるのです。
繊維を柔らかくすることで革がしなやかになり、高い柔軟性をもたせることができます。固めの革素材を使用した財布などは、購入当初は使用しづらいという方もいらっしゃるでしょう。ブリオを最初に使用することで、革が柔らかくなりやすく、お札などの出し入れがスムーズにできるようになりますよ。
使用方法は、おおまかな汚れを拭き取った後、乾いた布にクリームを少量取って薄く塗り伸ばしていきます。ブリオのジェルは大変伸びが良いので、塗りすぎないように注意しましょう。
最後にブラシや布で磨けば、革に落ち着いた艶が現れますよ。乾燥後に白っぽくなってしまうこともあるため、仕上げのブラッシングや布で革財布をきちんと磨き上げるのが大切です。
また油分が含まれていますので、革財布の素材によっては少々色が濃くなってしまったり、シミの元になってしまうことも。そのため、革の素材を確認して、目立たない部分などで試すようにしましょう。
ブリオのクリームはシトラスグリーンの香りで、オイル臭さがありません。匂いに敏感な方にも、おすすめですよ。
まとめ
革財布の黒ずみの落とし方がわかりましたね。
一番良いのは汚れる前に定期的にレザークリームやブラシで汚れを落とし、メンテナンスする事です。
お気に入りの革財布が汚れてしまったら慌てずきちんとした方法でクリーニングしてあげましょう。
上記のやり方を試してみて、自分ではどうしようも出来ない黒ずみや汚れはプロの業者の力でキレイにする事も可能です