ネットショップでレザークラフトや革製品の販売する為の開業手順や成功させるためのコツ、注意点を解説

この記事ではレザークラフトや革製品を販売する為の流れや成功させる為のコツ、注意点などを解説していきます。
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目次

物販系のネットショップの規模は右肩上がり

https://www.meti.go.jp/press/2022/08/20220812005/20220812005.html 経済産業省より引用

物販系のネットショップは経済産業省が公開している資料によると2013年から2021年まで右肩上がりで流通総額が伸びています。

近年ネットショップサービスの多様化で月額無料でネットショップを持てるようになったりなど、販売事業者はより売りやすくなっている環境でもあります。

ネットショップの開業資金は数万円でも可能

ネットショップは敷居が高そうだな?と思う方のいるかもしれませんがネットショップはリアル店舗と比べて低コストで開業が可能です。

 初期費用の相場初期費用の内訳
リアル店舗300万~数千万円物件の契約金 物件の工事費、物件の内装費、店舗の備品、仕入の費用 など
ネットショップ数万円~パソコンの購入費、梱包資材代、ネットショップサービスの初期費用、仕入費用 など

リアル店舗で開業する場合、テナントを借りるための契約金や、店舗の内装費などに費用がかかります。

一方、ネットショップの場合はパソコンがあれば開業する事が出来るので開業コストを抑える事が出来ます。

これからアパレル商品を販売していきたいとお考えの方は、低コストで始められるネットショップでの販売がおすすめです。

個人事業主でも開業可能

ネットショップは個人でも開業可能です。

ただし、仕入れの観点で考えると、法人化していないと取引が出来ない企業もあるようです。

先を見越して法人化する事をおすすめしますが、まずは個人でやってみたい場合でも開業可能です。

個人事業主の場合は税制上様々なメリットがありますので開業届けを出す事をおすすめします。

開業届けは青色申告がおすすめ

確定申告には白色申告と青色申告があります。

青色申告は特別控除が出来るので最大65万円も控除が出来ます。

ネットショップで革製品を販売する為の流れ

Step1 ショップ名やコンセプトを決める

ネットショップを開業する際、最初にショップ名やコンセプトを決めましょう。

どういう商品を扱うのか、財布、鞄、靴など革製品全般で販売していくのかなど全体像を考える事が大切です。

それにより、ショップ名やコンセプトも変わってきます。

Step2 オリジナルか仕入れ商材にするか決める

コンセプトに基づいて販売していく商品を決めていきましょう。

その際に、自社のオリジナル商品を販売するのか、商品を仕入れて販売するのかの2択があります。

自社で製造で出来ない場合でも委託する事も出来ますので、ネットショップを通して何を表現したいのかを重点において考えるようにしましょう。

Step3 商品の製造、仕入れを行う

販売する商品が決まったら、商品の製造依頼や、仕入れの場合は仕入れ契約をすすめておきましょう。

少量なら事務所に保管する事でも問題ありませんが、大量に仕入れる場合は物流倉庫との契約も行っておきましょう。

仕入についてこちらの記事で詳しく解説しています。

Step4 ネットショップを構築する

ネットショップはショッピングモール型とASP型が主流ですが、集客力はショッピングモール型の方があります。

プチプラものや、型番商品、商品力があるものは、ショッピングモール型。

ブランドや独自性を打ち出していきたい場合は、ASP型のサービスがおすすめです。

Step5 商品の梱包方法や発送方法を検討する

梱包にもオリジナリティーを出す事をおすすめします。

そうする事でお客様の記憶にも残りやすくなります。

通常のダンボールより割高になりますがオリジナルの梱包箱も作成する事が出来ますので検討してみてください。

また、実際に出荷する事を想定して梱包や同梱物なども用意しておきましょう。

Step6 物流倉庫への委託を検討する

ネットショップで商品の保管や出荷作業の物流業務は商品が売れてくると時間がかかる作業の一つです。

最初から物流倉庫会社に委託する事で、自社で出荷作業を行う必要がないので、業務を効率化する事が出来ます。

また、企業によっては土日出荷を対応してくれる企業もあります。

出荷のスピードや土日に出荷する事のメリットをサイトに記載する事も出来ます。

Step7 仮注文を行い問題ないか確認する

オープンする前に仮注文を行いましょう。

設定した決済方法が表示されるか、金額は正しいか、配送日の指定は出来るか、送り状は正常に印刷できるかなど、実際の受注を想定したテストを行いましょう。

Step8 ネットショップを受注可能な状態にする

テストを行う問題なければ、受注可能な状態にしましょう。

ネットショップをオープンする事はゴールではなくスタートです。

これから様々な商品の販売や施策を行い売れるネットショップへと進化させていきましょう。

ネットショップで革製品の販売を成功させる為のコツ

イベントや展示会で認知を広げる

レザークラフトは1点1点ハンドメイドになるので、製造する技術が必要になります。

自社主催のイベントを開催し、一緒にハンドメイド体験する事で自社の認知向上にもつながります。

また、仕入れ商品の場合は展示会に出展する事で多くの見込み客に認知を広げる事が出来ますので検討するようにしましょう。

代表的なイベントや展示会は下記からご覧いただけます。

EXPOSALE.net:https://exposale.net/ja/exhibitions/89/all/all

ハンドメイドマルシェ:https://tokyo.handmade-marche.jp/

ギフト向けの商品を用意する

革製品は出産祝い、入学祝い、誕生日など様々なシーンでギフト需要があります。

ラッピングやメッセージカード、名入れなど可能な限り対応できるようにしましょう。

革へのこだわりなどを記載する

革製品は、革にこだわりのある人がターゲットになる場合があります。

革の産地、なめし工程、加工工程、素材、経年変化など様々なポイントがあります。

このような革のこだわりを記載する事で、共感して購入してくれる人も出てくると思います。

ブランドイメージを大切にする

ブランドイメージは単にブランドのイメージカラーや商品の特徴だけでなく販売戦略などにもかかわってきます。

例えば、安売りのイメージを持たれないようにセールを行わいなどのケースもあります。

自社のブランドのイメージは何なのか、どうしたいのかを決めた上で販売戦略を行いましょう。

資格の取得を行う

商品の制作者や運営者が革製品の資格を取得すると知識アップにもつながります。

例えば、鞄・ハンドバッグ・小物技術認定(皮革部門)試験などがあります。

https://license.jlia.or.jp/examination/bag/

革製品は革の裁断の技術だけでなく、革に対する知識も求められます。

SNSやブログで情報発信を行う

ネットショップは集客が命です。

各種SNSやブログからの情報発信は自社を知ってもらういい機会です。

Instagramの情報発信の例

  • 商品のコーディネート
  • 商品のこだわり
  • 新商品の情報

Twitterの情報発信の例

  • 懸賞
  • キャンペーンの開催
  • コラボ企画など

Facebookの情報発信の例

  • 自社のセミナーの開催告知など

このようにSNS毎に特徴がありますので、使いわけながら情報発信していきましょう。

アフターフォローを充実する

革製品はメンテンナンスが大切なので、定期的にメンテナンスの方法をメールマガジンやSNSで情報発信していきましょう。

その他にも、ボタンやファスナーの軽微な修理なども対応できると、お客様の満足度向上にもなります。

また、製品保証についても一定期間保証があるとお客様も安心して購入する事が出来ます。

製品保証の一例

  • 商品の永年保証
  • ボタンや金具関係の保証
  • ケア用品を使ったメンテナンス

レビュー獲得を積極的に行う

レビューは直接商品を手にとって見る事の出来ないネットショップにとって、信頼感を与えてくれます。

レビューを獲得する為には、いい商品、お客様に喜んでもらえる商品作りを行う事は勿論の事、レビュー施策も併せて行っていきましょう。

例えばレビューを書いてくれたら、端材で作ったコースターやキーホールダーをプレゼントするなどおすすめです。

関連商品も販売する

革製品の醍醐味といえば、メンテナンスケアです。

このメンテナンスのやり方で革の経年変化や耐久性も変わってきます。

メンテナンスを行うには、ワックス、クリーム、クロスなどで様々なケア用品がありますので、自社で推薦できるものがあれば一緒に販売するようにしましょう。

また、レザークラフトキットの販売などもあるといいです。

一緒に購入してもらう事で客単価アップにもなります。

返品・交換対応は原則行う

ネットショップは商品を試着出来ないので、届いた後に、お客様がイメージと違ったと思わるかもしれません。

また、その点が不安になり購入されないケースもあります。

それを払拭する為に、商品到着後の返品や交換対応を行うショップもあります。

原則これらの要望には対応できるような運営を行いましょう。

多様な決済方法を取り入れる

ネットショップのメインの決済方法はクレジットカードですが、それ以外の決済方法も可能な限り取り扱うようにしましょう。

例えば、商品配送時に代金を支払う、代引き決済やコンビニで支払うコンビニ決済にも一定の需要があります。

この決済を利用したいユーザーがいるという事なので、決済が用意されていないと離脱の原因になってしまいます。

商品点数が多い場合、絞り込み検索やサジェスト検索を導入する

ショップに訪問したお客様は商品点数が多い場合、中々購入したい商品に辿り着けない事があります

商品は色、サイズ、納期などで絞り込める絞り検索の機能があると探しやすくなります。

また、ショップ内で、財布と入力すると黒、などキーワードに応じてサジェスト検索があると使いやすくなります。

チャットやポップアップなどのWeb接客ツールを活用する

ページ上で気軽に質問が出来るチャットシステムはお客様とのコミュニケーションをスムーズに行う事ができて、購入率が上がるかもしれません。

また、ポップアップの機能はお客様に対して画面上に訴求のある情報を伝える事が出来ます。

例えばクーポンやセール情報です。

うまく活用する事で売り上げ向上に役立ちます。

ポイント付与・クーポンを活用する

ポイントの倍率アップやクーポンの発行はセール時などに活用しましょう。

セール時はお客様が商品を購入したいという気持ちが高まっています。

最後の一押しをするという意味でもポイントやクーポンの付与は効果的です。

メルマガ・LINEなどを活用する

メルマガやLINEは登録追加してもらうと、追加してくれたお客様に対して、お得な情報などを発信する事が出来ます。

会員限定のお得な情報以外にも、販売ページでは伝えきれていない商品の魅力や情報などを発信し、コミュニケーションをとる事が出来ます。

お客様とのコミュニケーションを深める事で記憶に残るショップになるかもしれません。

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おすすめのカートシステム

Shopify

https://www.shopify.com/jp

世界中で数百万も使用されている近年人気のネットショップサービスです。

様々な機能が用意されており、拡張性が高いのが特徴です。

Make Shop

https://www.makeshop.jp/

流通額10年連続No1となっておりコストパフォーマンスの良さがメリットです。

カード手数料は3.14%~となっておりますので手数料を低く抑えたい場合におすすめです。

11,000店舗以上に導入されており、ネットショップに必要な機能も充実しています。

BASE

https://thebase.in/

テレビCMでおなじみのBASEはとにかく簡単にネットショップが開業出来ます。

メールアドレスがあればその日に開業が可能です。

  • 初期費用・月額固定費 無料
  • 販売手数料:3%
  • 決済手数料:3.6%+40円
  • 入金手数料: 2万円未満:振込手数料250円+事務手数料は500円
  • 2万円以上:振込手数料250円
  • 商品登録数:上限なし

BASEの特徴はHTMLやCSSなども使用でき、出来なくテンプレートが用意されているので始めての方でも簡単に使用する事が出来ます。

BASE Appsを利用すると様々な機能を追加する事が可能です。

他のサービスと大きく異なるのは、売上金をBASEに申請する必要があります。

申請処理は忘れずに行いましょう。

minne

https://minne.com/

minneは主にハンドメイド商品を取り扱っています。

手数料は送料込みで10.56%となりますので、販売価格は利益が出るように設定しましょう。

また、WEBサイトだけではなく、アプリもありますのでそこからの流入も期待できます。

楽天市場

https://www.rakuten.co.jp

楽天市場は大手モールなので集客力に定評があります。

単品通販は勿論定期通販も利用する事が出来ます。

楽天市場のクーポン配布やポイントアッププログラムなどお得に購入できる仕組みがあります。

初回限定、ポッキリ企画など集客力があるので、2回目も購入してもらえるような企画が大切になります。

ハンドメイド、革製品のおすすめのネットショップ

CYPRIS (キプリス)

https://basic.cypris.co.jp/

キプリスは17年連続、百貨店バイヤーズ賞を受賞しているブランドで上質な革を使用しつつ、手に取りやすい価格を実現しています。

商品のラインナップも幅広く、コーディネートのコンテンツなど読み物も豊富です。

GANZO(ガンゾ)

https://www.ganzo.ne.jp/

ガンゾは素材選び、なめし、裁断、磨きといった物作りに必要な工程をいっさい妥協する事なく追及しています。

職人によるこだわりが息づいています。

経年変化も楽しめるブランドです。

ネットショップ開業時に活用できる助成金・補助金

ネットショップ開業時に確認して欲しいのが国や自治体の助成金や補助金です。

場合によっては多額の資金を助成されるチャンスがありますので必ず確認しておきましょう。

IT導入補助金制度

https://www.it-hojo.jp/2022/

ホームページやネットショップサービスなどIT事業を支援するITツールの導入の際にかかる費用の一部を国が補助してくれます。

補助額は最大で350万円となります。

また、パソコン、タブレット、プリンターなども最大で10万円補助してくれます。

事業再構築補助金

https://jigyou-saikouchiku.go.jp/

新型コロナの影響をうけて、事業転換、新分野展開などを行う際の補助金になります。

ただし、無料のネットショップ、ショッピングモール型の参入などは対象外となっているようです。

これまでネットショップはやってこなかったが、事業転換を考えている企業には最適な補助金ですね。

従業員規模に応じて補助金額は異なりますが、最大で8,000万円もの補助を受けられる可能性があります。

自治体の補助金

自治体によっては独自の補助金を設けている場合があります。

制度の有無は自治体によって異なるので管轄する役所に問い合わせてみましょう。

ネットショップでレザークラフト・革製品を販売する際の注意点

中古販売の場合は古物商免許が必要

販売目的の為に仕入れた中古品は古物商免許が必要です。

中古品を仕入れる自店で古物商免許が必要ですので注意しましょう。

許可を取らずに中古品を仕入れる事は古物営業法違反で最悪懲役3年または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

ブランドものは真贋に注意

特にハイブランドや人気のブランドは偽物が出回っている可能性があります。

仕入元がきちんと正規品を取り扱っているかの確認は勿論の事、自社でそのブランドの真贋を見極められる知識を養いましょう。

偽物を販売した際は最悪処罰される可能性がありますので注意しましょう。

ハンドメイド商品は質問や問い合わせが多くなる可能性がある

ハンドメイド商品は既製品と異なる為、情報が少ないケースがあります。

その他サイト側に細かい質問や問い合わせがくる可能性がありますので、直ぐに返答できるように商品については熟知しておきましょう。

在庫切れに注意する

ハンドメイドなどの1点ものの場合や在庫が少なく、すぐに欠品となる可能性があります。

出来るだけ在庫はたくさん用意しておきましょう。

どうしても難しい場合は、納期を長めに設定するなど対策しましょう。

革に個体差がある

革製品は商品によっては傷があったり、シワ、ヨレなど生物の皮を使用しているので状態に個体差があります。

完全に全て同じというものは難しい場合がありますので、サイト上には革の個体差などの説明を入れるようにしましょう。

ワシントン条約に抵触しないようにする

絶滅する動植物を保護するワシントン条約には無許可での商業的輸出入が禁止されている品目があります。

革製品で使用されている可能性があるのはワニ、ヘビ、トカゲなどのエキゾチックレザー関係です。

これらに該当する商品を扱う場合には申請が必要です。

ワシントン条約の詳細は下記からご覧ください。

経済産業省:https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/02_exandim/06_washington/index.html

必ず儲かるとは断定できない

いくら簡単に開業できて、仕入れが上手くいったとしても、必ず儲かるとは断定はできません。

儲かるかどうかは、オーナーの腕の見せ所です。

たくさんネットショップがある中で自社の価値はどういう所にあるのかというのは常に考えるようにしましょう。

売る倉庫なら預けるだけで
楽天市場で商品の販売ができます。

商品を預けるだけで手間なく簡単に楽天市場で商品の販売が出来ます。維持コストが高い楽天市場で商品の販売ができ、新たな収益が見込めます。サイト運営は弊社で行うため新たに人員を雇う必要がなく、商品と商品情報を送るだけで販売スタートできます。

まとめ

この記事ではレザークラフトや革製品を販売する手順やコツを紹介しました。

趣味でレザークラフトをやっている方は、作った商品をネットで販売する事で新たな収入源が期待できますね。

革製品は鞄、財布、靴など色々な所で使用されていますので需要もありそうです。

数あるネットショップの中で自社の商品を選んでもらうには、様々な施策が必要な事もわかりましたね。

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売る倉庫編集部
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