この記事ではネットショップの開業手順や必要な物をネットショップの開業を複数回行った事のある編集部のスタッフが執筆しています。
目次
手順1 ネット環境やパソコンを用意する
ネットショップはネットで販売するので、インターネット回線とパソコンは用意しておきましょう。
スマートフォンで出品できるサービスもありますが、画像加工をしたり送り状を発行するのに、パソコンがあった方が何かと便利です。
出来ればインターネット回線は光回線、パソコンはメモリーは16G以上、SSD搭載のものが快適なのでおすすめです。
予算に余裕があれば、27インチ以上のモニター、10万円以上のオフィスチェア、昇降デスクなどあるとパソコン作業の疲労感が軽減されます。
手順2 ネットショップで販売する商品を決める
売る商品は人それぞれだと思いますが、今一度ネットショップで販売する商品は問題なく販売出来るか確認しましょう。
例えばコンタクトレンズなどは、高度管理医療機器にあたり、自治体への申請や管理が出来る人員が必要です。
危険物や、ネットショップで販売出来ない商品もあるので、事前に問い合わせなどをして、販売したい商品がスムーズに販売できるものかは確認しましょう。
手順3 個人事業主の場合は開業届けを忘れずに
個人事業主でネットショップを開業した場合は開業届けを行いましょう。
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
確定申告や、ショップ名入りの銀行口座の開設などが行えるようになるのでメリットがあります。
例えばショップ名に商品名やジャンル名が入っていると検索された時に有利になります。
手順4 どのネットショップサービスを利用するか決める
ネットショップサービスは無料のもの、有料のものを含め多数のサービスがあります。
自社が実現したい事を考え、最適なネットショップサービスを選びましょう。
手順5 ショップ名やコンセプトを決める
ショップ名はネットショップサービスの申込時に必要になりますので必ず事前に決めておきましょう。
ビール工房○○というショップ名だとするとビールと検索した時にも検索ヒットの対象になります。
地名、商品ジャンルなどをショップ名に入れて、ショップ名を検討することをおすすめします。
コンセプトは○○という商品ならあの店だと思ってもらえるように販売ターゲット、商品の取り扱いなど整合性が出るように決めていきましょう。
手順6 ネットショップ作成サービスに申し込みをする
ここまで問題がなければいよいよ申し込みです。
申し込みはネットで行いますが、登記簿謄本など必要になる場合もあるので事前に確認しておきましょう。
ASP型は比較的早く開店出来ますが、ショッピングモール型は企業審査や、一定の設定を完了しないとオープンする事が出来ません。
編集部でも楽天市場を運営していますが、開店までに申し込みから一か月近くかかりました。
思ったより時間がかかる場合もありますので余裕をもって申し込みましょう。
手順7 運送会社と契約する
ダウンロード販売などは除き、ネットショップで受注したものは発送作業が伴います。
その為事前に宅配会社との契約を済ませておきましょう。
運送会社と契約するには、集荷に来てもらう予定の最寄の営業所に電話で確認しましょう。
月間出荷予定数、商品、商品のサイズなどを説明し、後日見積もりを提示してくれます。
代表的な配送会社とサービスをいくつか紹介します。
ヤマト運輸
荷物の配送個数は日本一、営業所も多く、コンビニとも連携しているので24時間商品を受け取る事が出来ます。
宅配便は勿論の事、小型の商品にはネコポスが、補償あり、追跡も可能なのでおすすめです。
ネコポスの規格
縦の大きさ | 横の大きさ | 厚さ | 重さ |
23cm~31.2cm | 11.5cm~22.8cm | 2.5cm以内 | 1kg以内 |
小型でポスト投函され、配達速度も通常の宅配便とあまり変わらないので翌日配達なども可能です。
クロネコメンバーズに加入しているお客様にはメールで配送予定日など教えてくれるので安心ですよね。
佐川急便
スタッフの青い制服が爽やかで佐川男子のカレンダーなども販売されており一時話題になりましたよね。
宅配便のみの利用なら佐川急便が、送料が安い場合もあるのでおすすめです。
日本郵政
軽量な商品であれば日本郵政の定形外郵便が最も安く配送出来ます。
ただし、追跡ができないのと、紛失時の補償などもありませんので高単価のものにはおすすめできません。
手順8 ネットショップを構築する
申し込みを行いネットショップサービスの管理画面が使用出来るようになったらショップを構築していきましょう。
配送の設定、会社の住所の設定、メールアドレスの設定などサービスのマニュアルに沿って設定していきましょう。
所謂、特定商取引法に基づく表記と呼ばるものは必須事項となりますので代表的なものをいくつか紹介します。
料金の明記
販売価格は勿論、発送日の目安、支払い方法、送料などの記載も必要です。
販売事業者に関する情報
ネットショップでは誰が販売しているのか明記する必要ががあります。
個人事業主の場合は、戸籍上の氏名、法人の場合は社名を記載します。
また、運営している会社の正式な住所、問い合わせを受ける電話番号やメールアドレスも記載しましょう。
利用規約
利用規約は、お客様との契約書のようなものになります。
利用者と何からのトラブルになった際、その利用規約を元に対応していきます。
例えば、返品の規約の場合、返金の要望があった際は全て受け入れるのか、返品は受け付けないのなど明記する必要があります。
最終的には弁護士にアドバイスをもらい、不備のない利用規約を作成する事をおすすめします。
手順9 決済方法を決める
決済方法はASP型は自社で選択できるタイプが多く、月額費用などかかりますがクレジットカード以外にAmazonペイや楽天ペイなどを導入する事が出来ます。
また、ショッピングモール型ではモールが用意している決済サービスを利用します。
クレジットカードから後払い決済まで幅広く用意されていますが、代引きは任意ですので使用したい場合は事前に宅配会社と契約しておきましょう。
ショップによって使用決済の割合は変動しますが、編集部で運営しているネットショップはクレジットカードの決済割合が8割という感じです。
手順10 商品発送用の資材を用意する
注文が入った際は、商品を梱包して発送します。
梱包資材は最低でも下記のようなものを用意しておきましょう。
- 商品のサイズにあった段ボール
- 緩衝材
- ガムテープ
商品のサイズにあった段ボールを使用せずに、大きいものを使用するとその分、送料が高くなってしまう可能性があります。
緩衝材は壊れ物はプチプチのエアーパッキンで包んで、空いた余白には紙やさらに緩衝材を入れて商品が揺れないようにしましょう。
ガムテープはダンボールの蓋に封をするのに使用します。
検討するのは、無地のダンボールにするか、オリジナルのダンボールを作るのか封をするテープもオリジナルのものも作成できます。
コストは高くなりますが、自社のブランディングや認知を広げたい場合はオリジナルの資材なども検討してみましょう。
手順11 商品登録を行う
販売する商品を登録していきましょう。
大量に商品をアップロードする場合は外注に出す事もおすすめです。
商品の写真も必要なので自社で撮影するか、こちらもまとめ撮影代行などを利用する方法があります。
特に売りたい商品や売れそうな商品は作りこみをしっかり行いましょう。
販売開始時は一定期間、ポイントやクーポン付与のキャンペーンなど行うのもおすすめです。
手順12 テスト注文を行う
商品登録後は早速オープンしたいところですが、その前にテスト注文を行いましょう。
- 受注データに問題はないか
- 送り状は正常に出力できるか
- 梱包に問題はないか
この3点は必ず確認してからオープンに挑みましょう。
手順13 ネットショップを開店して購入出来るようにする
テスト注文を行い、特に問題がなければいよいよオープンです。
非表示にしていた商品データを公開にすると商品が世の中に露出していきます。
まとめ
ネットショップを開業するための手順を解説しました。
意外と手順がたくさんあるように感じられますが、手順通りに行えば難しいものではありません。
開店する事はゴールではなくスタートです。
開店後はお客様に役立つ情報や商品を発信するよう心掛けてください。