目次
考える事1.ネットショップのメリット・デメリット
ネットショップは成長産業ではありますがメリットデメリットがあります。
ネットショップのメリット
開業が簡単
ネットショップの一番のメリットと言ってもいいのが、開業難易度が低い点です。
リアル店舗だと、立地を決めてから不動産の内見、内装工事、什器の手配など、オープンするまでに最低数か月はかかります。
ネットショップだと、サービスによってはメールアドレス1つで即日開業出来るサービスもあります。
開業、維持コストが安い
開業の際のコストもサービスによっては無料で開業出来ますので開業コストが安いのもメリットです。
また、開業コストだけでなく、月額使用料が無料のサービスもあり、維持費が安いサービスもあります。
24時間365日営業が出来る
ネットショップはネットサービスなのでサイトがあれば、24時間365日注文を取り続けてくれます。
リアル店舗の場合は営業時間が決まっており、その時間しか注文が発生しませんが、ネットの場合だと注文を取り続けてくれます。
ネットショップのデメリット
競合が多く売れない可能性がある
ネットショップは右肩上がりの産業ですがその分、競合も多いのが特徴です。
一説にはネットショップは418万店舗程あると言われており、その中で利益を出していき、運営を続けていく事は非常に大変です。
競合と比べて自社でお客様が商品を購入するメリットが何なのかを明確に打ち出す必要があります。
ネットのノウハウが必要
ネットショップは商品知識以外にも、様々なネットソフトの知識も必要になります。
例えば、受注処理を効率化する為の受注管理システムの使い方、画像加工方法、コーディングスキル、SNSの効果のある運用方法など、たくさんの知識が必要です。
常に勉強してノウハウを吸収していく姿勢も必要になります。
相手の反応が見えづらい
ネットショップはお客様からの反応が商品のレビューだったり、メール、電話などが基本です。
その為、リアル店舗と違って対面で反応を確認する事が出来ません。
相手の反応が見えづらいと、良かった、悪かった含め微妙な反応がわかりづらいです。
お客様の声というのは商品やサービスに活かすには最適な機会ですので、定期的にアンケートやレビューキャンペーンなどを実施してお客様との接点を持つようにしましょう。
考える事2.ネットショップのコンセプトを考える
ネットショップは商品を販売する場ですので、お客様には、ここのショップに行くと何かあるぞと思ってもらう事が重要になります。
なので自社のネットショップは商品ラインナップを含めてコンセプトを決める事が重要になります。
誰に、どのような、何をの3つをベースにコンセプトを書き出して整理するといいと思います。
リピート商品、激安店、高級路線、大型商品など色々商材によってコンセプトが変わり、コンセプトが決まると記載するコンテンツの情報なども決まってきます。
ネットショップの市場を確認する
ネットショップはコロナ禍以降も右肩上がりで流通総額を伸ばしている成長産業です。
最新の経済産業省の発表によると2021年の物販のBtoC流通総額は13兆円を超えております。
EC化率も2020年は8.07%、2021年は8.77%と順調にEC化が進んています。
現在は無料で簡単にネットショップを開業できるシステムもありますので、出店の敷居が下がってきている事もEC化率向上の要因になっていると思われます。
考える事3.どれぐらい投資するか考える
ネットショップでは様々な追加コストが発生する場合があります。
運用面以外だと
- 商品の仕入れ代金や商品開発費
- 人件費や外注費
- 広告費、宣伝費
などがあります。
特に人件費や広告費を2倍にしたからと言って売上が2倍になる訳ではありません。
仕入れ数を増やすという事は、売れなかった際の在庫リスクを増やすという事にもなります。
自社の目指す方向や現状を踏まえて投資する方向性を決めていきましょう。
自分に合ったカートシステムを検討する
このようにネットショップの市場が右肩上がりの背景には、ネットショップを簡単に開業できるサービスの存在があります。
サービスによってはメールアドレスさえあれば無料で即日開業出来るサービスもあります。
代表的なサービスを紹介します。
BASE
BASEは初期費用、月額費無料で使用できるネットショップサービスです。
個人、法人問わず利用でき、メールアドレスがあれば即日開業する事が出来ます。
受注、商品登録、デザインテンプレートなど、ネットショップの運用に必要な機能は用意されています。
試しにネットショップをやってみたいとお考えの方におすすめです。
STORES
STORESもBASE同様、初期費用無料、月額費用無料でネットショップを開業できるサービスです。
ページの構築も専門知識不要でドラッグするだけで簡単に構築できる機能もありますので、初心者の方でも安心です。
考える事4.どのように集客していくか考える
ネットショップはとにかく集客が大切です。
ネットショップは、あくまで商品を購入する売り場なので、その売り場に来店してもらうには集客、送客対策が必須となります。
集客の一例
- YOU TUBEでの動画配信
- ブログでの情報発信
- SNSでの懸賞企画
- オフラインイベント
このようにたくさんの集客方法があり、やれる事は全部やってみましょう。
ネットショップとリアル店舗の違いを理解する
ネットショップとリアル店舗はどう違うのでしょうか。
一覧にまとめてみました。
ネットショップ | リアル店舗 | |
開業難易度 | 低い。パソコンやスマホで開業可能 | 高い。不動産探しから |
初期費用 | 安い。無料開業もあり | 高い。数千万円以上かかる場合も |
立地 | モール、自社型など選べる | 物件次第で希望とは異なる場合もある |
営業時間 | 24時間、365日 | 定休日や営業時間がある |
このようにネットショップとリアル店舗で最も異なる部分は開業難易度の部分です。
ネットショップだと即日開業出来ますが、リアル店舗の場合だと、まずは不動産屋探しから始まり、時間も費用もかかります。
次は運営に必要な費用の比較をご覧ください。
ネットショップ | リアル店舗 | |
月額費用 | 安い。無料のものもある | 高い。立地によっては数百万円~ |
決済手数料 | 2.4%~10%ぐらい | 無料のものもある |
運営費 | 一人、もしくは外注も可能 | 店舗規模に応じて異なる |
送料 | お客様や事業者が負担する | お客様が持ち帰る為原則発生しない |
このようにネットショップだと月額費用も無料のものもあり、固定費を削減する事が出来ます。
ネットショップは安く、早く、簡単に開業出来る事がわかりますね。
考える事5.損益分岐点がどこか考える
損益分岐点とは、利益がどこで出るかという事です。
利益を出すには大きく分けて、売上を増やすか、コストを下げるかの2択になります。
ネットショップの損益分岐点の計算の一例ですが、下記のようになります。
売上-仕入れ代金-決済手数料-販促費-人件費-送料-その他雑費=利益
コストに無駄がないか?不要なサービスに加入していないか、直接雇用よりも外注を使用した方が品質も生産性も上がるのではないか、など様々なチェックポイントがあります。
まとめ
この記事ではネットショップ開業前に考えたい5つの事を紹介しました。
ネットショップは簡単に立ち上げが出来るサービスもありますが、そんな中、売上を伸ばして存続していく事はノウハウと自社の努力が必要不可欠になります。
開業後に、こんなはずではとならない為にも開業前に入念な計画を立ててネットショップ開業に挑みましょう。