目次
楽天市場のアクセス経路
ユーザーが、楽天市場に掲載している商品へたどり着くにはどのような経路があるのでしょうか。
まずは、アクセス経路を知り、分析し自社の施策を考えることが必要です。
ここからは、楽天掲載商品までの経路をご紹介していきます。
楽天内でのキーワード検索
楽天内でのキーワード検索とは、モール内の検索で流入されるアクセスのこと。楽天の検索では、90%を占めるともいわれ、重要なポイントになっています。
楽天で適切なキーワードを選定すれば、ユーザーが商品にたどり着きやすくなり、アクセスが増えます。
ユーザーによっては入力するキーワードが異なるため、具体的に見つけやすいものを検索できるように考えましょう。
直接参照
直接参照とは、公式サイトや店舗などで配布されたチラシ、POPを見たユーザーが、直接ブラウザで検索して楽天の商品までたどり着くアクセスです。
参照元が具体的にはわからないものもありますが、利用者がその商品に興味をもったからこそのアクセスといえます。直接参照も、購入率につながる大切なものです。
広告
楽天内、外部からの広告流入によるアクセスです。
広告は能動的にアクセスを増やすには重要。新規顧客は広告や検索により流入するからです。
ただし広告はコストがかかるため、どのような広告が自社にとって有効かを分析し、十分な準備をする必要があります。
絞り込み検索
楽天市場内では、ユーザーが欲しい商品をジャンルや種類、バリエーションで検索できます。これを絞り込み検索といい、大切なアクセス経路のひとつ。
たとえば、楽天市場トップページ左側のバーのジャンルでバッグをクリックしてみます。
左側のバーの絞り込みがさらに細分化し、欲しい商品を絞り込みできます。
バッグを例に考えると下記のような絞り込みが出来ます。
- 送料について(送料無料か)
- 性別(メンズかレディースかなど)
- ジャンル(女性用バッグ、スーツケース、エコバッグなど)
- 価格帯
- カラー
- レビュー
- 素材
- シーズン
バッグの例はほんの一例であり、非常に多くの絞り込み検索ができます。
それでも絞り込みが出来ない場合は、詳細検索や除外キーワードを入力できますよ。
たくさんの商品が掲載されている楽天では、絞り込み検索は、探している商品が見つけやすいはずです。
外部からの流入
外部からの流入も大切なアクセスのひとつです。
Googleなどの検索エンジンで、楽天ショップにたどり着くことや、アフィリエイト、ブロガー、SNSなどから商品に流入する可能性もあります。
外部からの流入は新規顧客獲得にもつながり、売り上げアップに結び付くはずです。
楽天市場でできるアクセス対策
多くの店舗が出店する楽天市場では、ユーザーのアクセスが重要であり、売上アップには対策をすることが必須です。
アクセスが増えないのにはさまざまな理由があり、適切な対策をすれば改善ができます。
ここからは、楽天市場でできるアクセス対策をご紹介します。自社のショップや商品を丁寧に改善していくことが大切です。
商品名の最適化
楽天内のキーワード検索は、アクセスの大部分を占めるので対策が必須です。
楽天検索順位で自社の商品を上位に表示する対策方法を「楽天検索最適化」といいます。
楽天検索結果最適化は、商品に関連するキーワードをあらかじめ選定します。
キーワードには、検索される頻度が高い「ビッグキーワード」と検索される頻度の少ない「スモールキーワード、ミドルキーワード」があります。
ビッグキーワードは検索数が多く、たくさんのユーザーが見るのでアクセスや売り上げも上がります。しかし、ビッグキーワードを入れ込んだからといって楽天の検索順位が上がるわけではありません。楽天のアルゴリズムでは売り上げ実績やクリック率も考慮され、競合も多いので、新しい商品は検索上位になることは厳しいです。
新しい商品は、ニッチな言葉や2語以上の複合キーワード、専門用語などのスモールキーワードやミドルワードから選定し、地道に実績を上げることがおすすめ。
また、商品ページの「どのような項目が検索結果の対象になるのか?」を知っておかなければなりません。
商品名、PC、スマートフォン用のキャッチコピー、商品説明文に必要なキーワードは検索対象です。
とくに商品名の最適化は、楽天のアルゴリズムが検索順位を決める際に、重要なのでチェックしましょう。
商品名の最適化のポイント
- 商品名は全角127文字
- 商品名、ブランド名、バリエーション、サイズ、容量、型番を入れる
- 文字数に余裕があれば、楽天のイベント名や割引、クーポン情報を入れる
商品説明文、販売説明文の最適化
伝わりやすい商品説明文や販売説明文は、ユーザーの購入する決め手になります。
商品ページを開いたときに一目でその魅力を伝えられるかがカギとなるのです。
下記は、商品説明文、販売説明文の見直しポイントです。
- 商品写真、使用方法の写真、イメージ写真などの画像から情報がすぐにわかること。
- パソコンのみならず、スマートフォンでも見やすいレイアウトになっているか。
- サイズや容量、重量など必要な情報は掲載されているか。
- バリエーションが掲載されているか。
- 商品注文から配送までのリードタイムは可能な限り短く設定されているか。
上記は一例ですがこのように改善することは、楽天検索最適化の観点だけではなく、商品やブランドの信頼にもつながります。関連するキーワードがもれなく入れ込まれているかもチェックしましょう。
ユーザーが商品をカートに入れ、購入までスムーズにすすめば、売上アップに結び付くはずです。
サムネイル画像を魅力的にする
サムネイル画像とは、楽天で検索したときに表示される画像のことです。ユーザーが、最初に見る画像なので、魅力的であればクリック率は上がります。
アクセスを増やすためには、サムネイル画像の見直しは必須。
ただし、楽天には、「商品画像ガイドライン」というルールがあり、守らないと検索順位上位に表示されずペナルティになってしまうことも。下記のようなルールは遵守した上で作成しましょう。
- 画像のテキストは20%以下を占めるようにする。
- 枠線をつけてはいけない
- 背景は白背景
- 合成した画像は使用不可
楽天のルールを守りながらも、魅力的なサムネイル画像を見直しましょう。
ディレクトリIDの最適化
楽天ユーザーの多くが、ジャンルから欲しい商品を見つけて購入します。ジャンルは、ユーザーが見つけやすいように細分化されていて、ディレクトリIDで設定することができます。
ディレクトリIDで最適なジャンルに登録しておけば、ユーザーは商品を見つけやすくなります。
ディレクトリを誤って登録してしまうと検索結果の上位には上がりにくく、アクセスにつながりません。商品登録ガイドラインをチェックして違反にならないように注意しましょう。
タグの設定
商品登録時に設定したいタグIDを設定することで、ユーザーが検索する際に欲しい商品に近いものが見つかります。
積極的に取り入れましょう。
タグIDは、商品ごと32個まで登録ができます。
楽天市場や競合などの調査を入念にし、自社商品に最適なタグを見つけるとよいです。
カタログIDの設定
カタログIDは、製品コードの呼び名です。カタログIDを登録することで、検索結果に「最安値ショップを見る」という表示がされたり、商品価格ナビページに商品が掲載されたりと、ユーザーの目にとまりやすくなります。
「最安ショップを見る」では、同じカタログIDのものでも価格の安い順番で表示され、お様にとっては比較検討しやすいという利点が。うまく設定することで、競合店舗に優位に立てますよ。
カタログIDは、JANコード、EANコード、UPCコード、ISBNコード、楽天オリジナルコードなどが登録できます。
広告の運用
楽天のアクセスアップを図るには、広告の運用は欠かせません。楽天のキーワード検索でアクセスを増やすには時間がかかりますが、広告は即効性があるので効果的な施策といえます。
楽天の広告は、3つの種類があります。
運用型広告
楽天市場に掲載できる運用型の広告。広告費は成果に対して発生します。掲載する商品や入札単価など店舗側で一部を調整。低価格ではじめられるので、まずは広告を試したい企業におすすめです。
運用型広告は、クリックやクーポンの獲得、売上によって成果が異なります。
ディスプレイ広告
楽天市場内に画像などの形式で配信される広告です。掲載保証型となり、決まった価格で広告枠を購入します。
ただし、ディスプレイ広告の場合枠が決まっているので、希望の枠が買えないことも。成果は保証されないので、効果が期待できるかを検討して選択するとよいでしょう。
ニュース広告
ニュース広告とは、楽天会員に向けて広告形式のメールマガジンを配信するもの。楽天市場の会員に向けて広く配信できるので、短期的に売り上げを伸ばすことが期待できます。掲載期間に対して費用が発生する形です。
どの広告もコストはかかるので、自社商品に合ったものを見極めて配信することをおすすめします。
シーズンや商戦にあわせたキーワードの見直し
楽天市場といえば、イベントが目玉。シーズンや、商戦、楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなど、ユーザーがお得感を得られるイベントがあります。多くのユーザーの流入も期待できますよ
各イベントは特集ページが設けられるので、お客様の購買意欲も高まるはず。
イベント特集ページのリンク先へキーワードを見直すことも必要です。特集ページにあるバナーのリンク先に商品が掲載される可能性もあります。
特集ページを訪れたユーザーの目にとまる施策をすれば、アクセスアップに結びつきます。
入口商品を作る
入口商品とは、その名の通りショップに入るきっかけとなる商品のこと。新規ユーザーが流入するための商品です。
まずは、購入しやすいものを入口商品にすれば、お店を知らないお客様に知ってもらえるチャンスに。
入口商品が、楽天の検索上位になればそれだけ多くのユーザーを獲得できます。
入口商品は、トライアルキットなど商品を試せるもの、売りたい商品に関連するもの、ブランドの代表的な商品にするのもおすすめです。
やみくもに入口商品をつくるのではなく、自社の商品の特徴を分析した上で、市場調査をしユーザーのニーズや競合を知ることからはじめましょう。
ランキングを受賞する
楽天市場には、「年間ランキング」「月間ランキング」「人気商品ランキング」などさまざまなランキングがあります。
ランキングの上位になるには、商品の販売実績に左右されるものが多いです。特集ページに掲載されるチャンスも。
ランキングを受賞すれば、ブランドや商品の信頼度も上がり、アクセスしてみようと思うユーザーも増えます。
特に人気商品ランキングは、楽天市場のトップページに掲載されるので、新規ユーザーにアクセスしてもらえます。
ジャンルごとのランキングでは、ショップを知らないお客様の流入の可能性も。
ランキング受賞は、さまざまな露出を増やすことにもつながるので、アクセスアップに結びつくのです。
検索結果に表示される画像の見直し
楽天の検索結果に表示される画像を見直しましょう。画像は一目で商品の情報を伝えられるため、重要な要素です。魅力的な画像をつくるのはもちろん、楽天の「商品画像ガイドライン」に遵守するように注意しましょう。
レビュー数を増やす
楽天市場で検索したときに、レビュー件数や星の評価数が標準で掲載されます。
レビューは、実際に商品を使ったユーザーの投稿なので信頼度が高く購入を後押ししてくれるものです。
楽天の機能では、レビュー件数順や評価順で検索の順位の並べ変え替えもできます。
また、キーワード検索で上位になるためには、レビューも考慮されるといわれています。レビュー数を増やせば、楽天検索で優位になるのです。
レビュー数を増やすためには、レビューを投稿の約束で割引やクーポンプレゼントなど特典を用意するとよいでしょう。
販売価格の見直し、値引き
検索結果には販売価格も表示されます。そのため、競合に比べて高い金額で販売していると、クリックされず、結果アクセスが減ってしまうという事にもなります。
販売価格を見直す事で、競合より優位な価格で販売できればクリック率が上がり、結果アクセス数を増やす事も出来ます。
ポイントアップ
楽天市場はポイントプログラムを導入しており、会員ステータスやイベント時には通常よりも多くポイントをもらえる場合があります。
それとは別に、店舗でもポイントをかける事が出来ますので、特にお買い物マラソンやスーパーセールなどのイベント時には積極的にポイントをかけてみましょう。
クーポン付与
クーポンを付与すると検索結果にアイコンで表示され、通常よりも目立ちます。
割引する必要がありますが、目に留まりやすくなるという点ではメリットがあります。
メルマガ配信
メルマガは自社の顧客に対して、商品のPRや情報を配信する事が出来ます。
直接URLをクリックしてもらえますので、メルマガ会員のみの商品やシークレットセールなどでも活用する事が出来ます。
SNSの活用
SNSは直接商品を販売する場ではありませんが、SNSから楽天市場に送客する事が出来ます。
楽天内のみだと、商品が埋もれてしまい、中々アクセスが集まらない場合でも、SNSでファンを作り、そのファンに対して商品の販売を行い、結果楽天で購入してもらうというサイクルを作る事が出来ます。
YouTubeなどによる紹介
こちらもSNS同様にYOUTUBEで見込み顧客に情報発信し、育成する事で将来的に商品を購入してもらうサイクルを作ることができます。
既に多くのファン層がいる場合は別ですが、そうでない場合、直接商品の紹介などではなく、見込み顧客が好む情報発信を行う事を意識してください。
既存webサイトへのリンク掲載
会社ホームページがある場合は、楽天市場へのリンクも追加するようにしましょう。
興味ある人がクリックしてくれるかもしれません。
同梱物の工夫
同梱物は商品の梱包確率がほぼ100%と言えるので使い方によっては強力な送客ツールになります。
例えばチラシを同梱して、お得なクーポンや新商品の紹介など行いQRコードから楽天に送客するといった活用方法があります。
アフィリエイトの活用
アフィリエイトは商品の紹介をブログなどでブロガーに行ってもらい、そこ経由で商品が販売されたら課金される一連の取り組みの事です。
楽天市場ではアフィリエイトの利率を調整する事ができ、利率を上げれば掲載される可能性が高くなります。
また、ブログなどで取り上げられる事が多くなると、Google上でも商品紹介ページの露出が増えるという事になりますので認知獲得にもつながります。
プレスリリース、PR、広報
プレスリリースは無料、有料で使用できるサービスがあります。
特に社会性の強い商品はメディアでも掲載メリットがある為、拡散される可能性があります。
まとめ
楽天市場でアクセスを増やすには、さまざまな観点から商品ページを見直す必要があります。
ユーザーの目線に立って、どうすればアクセスしたくなるのかを考えて施策をする必要があります。
ぜひ参考にアクセスを増やすための対策をしてみてくださいね。
売る倉庫では、ネットショップ歴10年以上の担当者が売れる為の施策を、事業者様と二人三脚で考えていきます。
商品がネットショップで売れるかな?と思った場合、ぜひ一度お気軽にご相談ください。