目次
ネットショップの現状
ネットショップはコロナ禍以降も右肩上がりで流通総額を伸ばしている成長産業です。
最新の経済産業省の発表によると2021年の物販のBtoC流通総額は13兆円を超えております。
EC化率も2020年は8.07%、2021年は8.77%と順調にEC化が進んています。
現在は無料で簡単にネットショップを開業できるシステムもありますので、出店の敷居が下がってきている事もEC化率向上の要因になっていると思われます。
ネットショップで商品が売れない4つの理由
ネットショップは売れていない店舗が多い
ECは成長産業であるにもかかわらず、ネットショップの大多数は売れていないというデータもあります。
こちらはネットショップの総出店数なのですが、400万店舗を超えています。
その中でも売れない店舗が大半であり、95%の店舗の売り上げがゼロとも言われています。
ここではネットショップで商品が売れない理由を紹介します。
売れない理由1 商品や企業の認知不足
ネットショップはあくまで商品を購入する場です。
特定の商品を探している場合以外には、購入する意思が決まっていない方が大半です。
商品を販売している企業や商品に対しての接点や情報が少ない状態だと商品を購入する敷居が高くなってしまいますので、販売企業は商品は勿論、自社の活動などを通してお客様との接点を増やす必要があります。
売れない理由2 商品ページへの集客・送客不足
ネットショップはただ登録しただけだと、よほどニッチなキーワードでない限り検索上位にヒットする事が難しいように感じます。
また、商品を登録しただけで終わってしまい、ネットショップ以外から送客出来てない事があります。
ネットショップで上位表示を狙えない場合は、必然的にネットショップ以外から送客する必要がありますので、ここの部分が弱いと商品が市場にアプローチ出来ていない為、売れにくくなってしまいます。
売れない理由3 商品ページでの購入率が低い
商品の認知もあって、送客もうまく出来ている場合でも商品があまり売れず、購入率が低い場合があります。
購入率が低いといくらお客様が来店しても、売上金額が伸び悩んでしまいます。
売れない理由4 サイト自体の使い勝手が悪い
ネットショップは直感的に買い物できる状態が理想です。
販売金額が小さい、カートボタンがわからない、いつ届くかわからないなど、サイトの使い勝手が悪いことが原因で最終的にお客様が離脱してしまうケースがあります。
ネットショップで月商100万円を達成する為に必要な事
ここではネットショップで月商100万円を達成する為にどういう施策が必要か紹介していきます。
ネットショップの売り上げ公式は訪問者数×購入率×客単価となっています。
それぞれの項目で売り上げを上げていく必要がありますのでどのようにして伸ばしていくか解説します。
必要な事1 認知向上で集客を増やす
商品の知名度が増えれば自然と集客も出来ている状態になります。
まずはどのように自社の商品を認知していくかを考えましょう。
ネットショップはネットで販売するサービスなので、オンラインの施策に目が行きがちですが実はオフライン施策が重要になります。
代表的なオフライン施策をいくつか紹介します。
イベントへの出展
イベントに出展すると多くの来場者に対して商品のPRを対面で行う事が出来ます。
配布用の資料やポスターなども有効です。
定期的なセミナーの開催
セミナーもその時間は自社の商品や関連するサービスの説明を多くの人に行う事が出来ます。
商品の紹介を行うセミナーに集客する事は難易度が高いので、まずは商品に関係あるジャンルのセミナーからはじめてみましょう。
例) 化粧品を販売したい場合は、美容専門化との対談セミナーや、スキンケアのセミナーなど
ポスター広告
ポスター広告は電車内、駅の構内、商業施設など、私たちが日常的に足を運ぶ施設の中でよく見かけるものです。
人通りが多い場所に掲載される場合も多いので、不特定多数の人に認知してもらうのにむいています。
コマーシャル(CM)
コマーシャルはTVCMの事です。
メジャーな民法放送のCMだと高額ですが、地方TVの深夜帯のCMは割と低価格で流せる場合があります。
CMは先入観で高いというイメージがある方も多いと思いますが、商品によっては色々な人に認知を広げる効果的な施策になります。
ラジオCM
ラジオ放送は主に家事をやっていて忙しい主婦や、長距離ドライバー、ラジオ好きに認知を広げる事が出来ます。
テレビCMよりもさらに安い価格で認知向上を行う事が出来ます。
雑誌広告
雑誌広告は雑誌の中で商品やサービスのPRを行う事が出来ます。
雑誌広告は、純広告、記事広告、連絡広告の3つに分類されます。
雑誌が手元にある間は、ユーザーが何度も目にする可能性があります。
SNSで懸賞キャンペーン、モニター企画を行う
SNSはオンライン施策となります。
ネット上の施策になりますので場合によっては多くの認知を低価格で獲得できる場合もあります。
SNSでは多くの懸賞やモニターキャンペーンが行われています。
商品を無料で抽選や提供する代わりに、多くの認知を集める事が出来ます。
単純に懸賞目的で応募してくれる人も多いと思いますが、商品が気に入ったら顧客になってくれるかもしれません。
SNSで記事投稿やフォロワーを増やす
SNSは手軽に記事を投稿したり、ターゲットとなり得るユーザーと接点を持つことが出来ます。
アカウントを運営している人の人どなりが伝わるような投稿などは好意的に評価される場合があります。
商品を購入して欲しいという意図を全面的に出すよりは、相手の悩みや要求を解決するような投稿を心がけましょう。
SNS広告
SNS広告はSNS内で掲載できる広告になります。
自社の商品特徴やサービスにあったターゲットにリーチできる機能があります。
YouTubeによる情報発信
You Tubeは月間の利用者が6000万超えの巨大な動画プラットフォームです。
自社の商品、サービスを動画で配信する事が出来ますので、情報量が多く、細かい点まで解説できる点は動画のメリットでもあります。
さらに広告も用意されていますので、広告を利用すればより多くの人に認知を広げる事が出来ます。
リスティング広告
検索連動型の広告の事で、Google、Yahoo!の検索エンジンで使用する事が出来ます。
ユーザーが入力したキーワードに対して広告を表示させるので、見込み客に認知する事が出来ます。
プレスリリース
プレスリリースは主要メディアサイトなどに記事として情報発信を行う事出来ます。
自社のリリース情報を受け取ったメディアが、ニュースとして拡散してくれます。
どこのメディアにも採用されるわけではありませんが、多くのニュースサイトなどに掲載される可能性があります。
ブログなどの情報発信サイトを作る
ブログを作成する事でSEO対策にもなり、訪問者の悩みを解決する記事を投稿する事で自社の商品を知ってもらう機会にもなり、ネットショップに送客する事が出来ます。
認知向上施策は売上を上げるには必要不可欠な戦略です。
開業前に自社の商品をどのように知ってもらうかは必ず検討するようにしてください。
必要な事2 購入率を上げる
ネットショップに訪問してくれても肝心のショップの売り場に魅力がないとお客様は離脱してしまいます。
そうならない為にも購入率を上げる為の施策を実施しましょう。
ここではいくつか施策やポイントを紹介します。
検索キーワードと商品ページの情報は一致させる
検索キーワードと販売する商品にズレがあると離脱の原因になります。
例えば検索キーワードは野菜定期で送客しているのに定期の情報が無いと検索意図を満たしていないので、離脱の原因になります。
基本的な事ですが、必ず検索キーワードと商品の情報が一致するように販売ページは作成しましょう。
販売ページはクオリティーが高いものを作成する
ページのクオリティーを高めるには魅力的な写真、セールスライティングが必要になります。
食品を扱う場合、写真が美味しそうではないと心配になりますよね?
商品情報も単純な商品の機能や特徴を記載するよりも、どういう悩みを解決して、購入するとどうなるのかを連想させてくれる文章を書く事をおすすめします。
必要な事3 客単価を上げる
一人の人がより多くの決済をしてくれると売り上げも上がります。
例えば、後○○円購入すると送料無料になる施策などは、ついで買いを後押しする為に有効です。
商品単体+関連商品を買ってもらえるようなサイト設計を心がけましょう。
必要な事4 販売サイトを増やす
販売サイトを増やす事で、お客様の選択肢を増やす事が出来ます。
特に自社ドメインの自社店しか運営していない場合、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonに出店する事で、お客様の好きな売り場で商品を購入する事が出来ます。
特にモールの場合はイベントでポイント倍増、クーポン発行などお得なイベントも多いのでそういう機会を利用して商品を購入したいと思う方も多いと思います。
必要な事5
必要な事5 ストレスのないサイト設計にする
ストレスのないサイトとは使いやすいサイトの事です。
お客様の買い物をスムーズに行う事が求められます。
例えば
- 手数料、送料、納期などはわかりやすい位置に記載されているか
- 支払い方法は充実しているか
- 強制的なアンケートがないか
- 入力フォームはシンプルか など
サイトの使い勝手が悪いと、別のサイトに離脱してしまう可能性があるのでシンプルでわかりやすいサイトが理想です。
月商を100万円突破する為に参考になるネットショップ
タマチャンショップ
商品ページはキレイに丁寧に作られている印象で、若い人でも購入しやすい商品パッケージが魅力的です。
また、情報発信も行っており、商品の魅力やレシピなどを詳しく知る事が出来ます。
北欧、暮らしの道具店
ブログのようなページ構成になっており、読み手にも納得感が感じられる構成が魅力的です。
商品を購入すると、どういうメリットがあるのかという部分がわかりやすくユーザー目線のコンテンツが多いです。
まとめ
この記事では、月商100万円を突破する為の施策を解説しました。
皆さんのサイトはどのぐらい実行出来ていましたか?
また、これからネットショップを開業しようと考えている方も是非参考にしてみてください。
ネットショップは、あくまで商品を購入する売り場です。
そこの売り場にお客様を集客するには様々な施策があり、売り場に来たお客様にストレスなく買い物を楽しんでもらう必要性があります。