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第1回Well-Being教室を開催しました

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第1回Well-Being教室キックオフ勉強会を開催しました

幸せに健康に豊かに笑って働ける職場環境づくりのために

健康経営の時代へ:なぜ今、Well-Being教室が必要なのか

醍醐倉庫では、2025年5月14日、健康管理士の及川寿彦氏を講師に迎え、「第1回Well-Being教室キックオフ勉強会」を開催いたしました。本勉強会は、当社の健康経営推進における最初の重要なステップであり、経営層から現場スタッフまで、全社員が心身の健康と職場環境改善への意識を高めるための取り組みです。

なぜ今、このような勉強会が必要なのでしょうか。それは、日本が直面する構造的課題と、企業経営の在り方そのものが大きく変わろうとしているからです。

日本が直面する課題:超少子高齢化と生産労働人口の急速な減少

勉強会の冒頭で、及川氏から日本の深刻な人口動態に関する説明がなされました。その現実は、想像以上に厳しいものです。

📊 日本の人口推移

現在の人口

1億2,400万人

40年後の予測

約8,673万人

※昭和25年と同等の水準まで減少

さらに重大なのが、生産労働人口の減少です。現在約7,000万人の生産労働人口は、40年後には約4,980万人にまで減少すると予測されています。これは、約4割の労働力が失われることを意味しています。

同時に、出生数と死亡数のギャップも急速に拡大しています。2021年には、出生数84万人に対して死亡数145万人という、戦後最大の人口減少が記録されました。一日平均で約1,671人が減少しており、この傾向は今後も加速することが確実です。

少子高齢化がもたらす経済的・社会的影響

① 労働力人口の減少による競争力の低下

企業が確保できる人材の数が急速に減少し、採用競争が激化します。

② 経済規模の縮小と消費市場の衰退

人口減少に伴い、消費市場が縮小し、企業の売上機会が減少します。

③ 介護職の人手不足と社会保障費の増大

高齢化に伴う介護需要の急増と、介護職の確保困難により、社会保障システムが危機的状況に。

④ 国家財政の悪化と負担の増大

税収の減少と社会保障支出の増大により、国の財政危機が深刻化します。

こうした構造的課題の中にあって、及川氏は強調されました:「混沌とした時代だからこそ、健康を感じながら生きることが重要です。経済成長から心の成長へ、社会全体が価値観をシフトさせる必要があるのです。」

百年企業として生き残るために:健康経営の本質

こうした背景の中、勉強会で強調されたのが、「健康経営」という経営スタイルの重要性です。

健康経営とは

従業員の健康を重要な経営資源と捉え、健康増進に積極的に取り組む企業経営スタイルのことです。これは単なる福利厚生ではなく、企業が百年企業として生き残るための盤石な経営基盤づくりを意味しています。

及川氏は、経営者が今取り組むべきことを明確に示されました:

  • 従業員が健康で定年まで働き続けてくれる環境づくり
  • 人財確保のための「健康ブランド企業」への転換

深刻な精神疾患:職場のメンタルヘルスが急務

勉強会では、日本における精神疾患の現状についても、警告的な説明がなされました。

⚠ 精神疾患の現状

精神疾患は国内患者数第2位

614万人

潜在的患者を含めると1,000万人以上と予測

さらに深刻なのが、若年層の自殺者の増加傾向です。20代から30代の自殺者が増加する中、業務による心理的負担を原因とした精神障害や自殺による労災認定件数が近年増加しているのです。

これは単なる個人の問題ではなく、企業における職場環境のメンタルヘルスケアが急務であることを意味しています。

職場のストレスとメンタル不調の原因

勉強会では、職場でのストレスの具体的な原因が解説されました。

仕事の量的・質的負担

自分の能力と仕事で求められる作業量・スピード、責任感によるプレッシャー、仕事の裁量権が、ストレスの大きな要因になります。

上司・同僚からの支援不足

上司の管理能力、相談への対応、同僚との連携が不十分だと、職場ストレスが大幅に増加します。

興味深かったのが、及川氏が指摘した「意識の相違」というコンセプトです。

人間の意識には「無意識的な部分」と「意識的な部分」があります。無意識では事実をそのまま受け入れているのに、意識的には感情やプライドが邪魔をして、異なる解釈をしてしまう。この「心のねじれ」がストレスの正体なのです。例えば、上司から叱られた時、無意識では「ミスで叱られている」と分かっていても、意識的には「自分を否定されている」と感じてしまうといった具合です。

Well-Being教室の目的と段階的アプローチ

こうした現状を踏まえ、醍醐倉庫ではWell-Being教室を本格始動させることといたしました。このプログラムは、3つの段階的ステップで構成されています。

STEP 1:自身の心の健康に関する知識深化

参加者自身が、メンタルヘルスに関する知識を深め、自分の健康状態に対する自覚を高めます。心の健康管理の重要性を、個人レベルで認識することが出発点です。

STEP 2:スタッフへの「率先垂範」と職場環境改善

習得した健康知識を、スタッフへのアドバイスに活かし、「率先垂範」の姿勢で職場環境の改善に貢献します。上司・リーダーが率先して健康的な行動を示すことで、組織全体への波及効果を期待します。

STEP 3:ストレスチェック結果の全体把握と組織的改善

ストレスチェック結果に基づき、スタッフ一人ひとりの心の健康改善に責任を持ち、「高リスク層の撲滅」と「心の健康層の増大」という明確な目標に向かって、組織的な対策を実行します。

Well-Being教室のカリキュラム

Well-Being教室は、10回シリーズの体系的なカリキュラムで構成されています。第1回は健康経営オリエンテーションと職場でのメンタルヘルスケアの意義について、以降、段階的に以下のテーマで進行予定です:

  • 第2回:職場におけるパワーハラスメントについて
  • 第3回:ハラスメント防止のための配慮
  • 第4回:アンガーコントロール
  • 第5回:アンガーコントロール続編
  • 第6回:ストレスマネジメントとその対処法
  • 第7回:こころの疾患(精神疾患)について
  • 第8回:睡眠障害とメンタルヘルス
  • 第9回:メンタルヘルスと防御規制
  • 第10回:職場環境配慮義務~従業員が快適に働けるように職場環境を保つ義務~

ストレスマネジメント:実践的な対処法

勉強会では、実践的なストレス対処法についても詳しく解説されました。及川氏は、ストレスとは「ゴムボールが押しつぶされた状態」に例え、ストレッサー(圧力)とストレス反応(歪んだ状態)の関係を明確にしました。

重要なのは、ストレスとの上手な付き合い方を身につけることです。勉強会では、実践的なストレス対処法が9つ紹介されました:

1. ストレスを知る

自分自身が抱えるストレスに気づき、その原因を探ることが重要です。

2. 音楽を聴く

リラックスできる穏やかな音楽や環境音が、ストレス軽減に効果的です。

3. 自然と触れ合う

わずか20分でもストレスホルモンを大幅に低下させます。

4. 声を出して笑う

免疫向上、血糖値低下、脳活性化など多くの健康効果があります。

5. 入浴の時間を確保

温熱作用と浮遊効果でリラックス効果が高まります。

6. 趣味に打ち込む

プライベート時間を確保し、自分の好きなことに没頭することが大切です。

7. 好きな曲を歌う

カラオケやヒトカラで大声を出すことでストレス発散できます。

8. 自分へのご褒美

美味しいものを食べたり、好きな場所に行くなど、気分転換を図ります。

9. 家の掃除をする

達成感を得られ、心地よい環境が気分を高めます。

避けるべきストレス対処法

一方、ストレス対処の過程で陥りやすい悪い習慣についても、警告がなされました。

❌ 人や物に当たってしまう

❌ 暴食してしまう

❌ やけ酒に頼る

❌ 衝動買いやギャンブル

これらの対処法は、一時的には気分が晴れるかもしれませんが、長期的には更なるストレスと心身の不調を招いてしまいます。

職場でのメンタルケア:「聞く」姿勢の重要性

勉強会で印象的だったのが、心の不調に悩む人への対応方法についての解説です。及川氏は、「自分の力でなんとかしてあげようと意気込まず、見守ること、寄り添うことが重要」と強調されました。

話を聞く際の5つのポイント

1. 決断させない — 体調が悪い時の重要な判断は避け、見守る

2. 励まさない — 本人は頑張る必要性を知っている。受け止める姿勢が大切

3. 語らない — 人生観や経験談を一方的に話さず、聞く姿勢を心がける

4. 公言しない — 二人だけで話したことは、口外しない

5. 病気だと言わない — 病状を指摘したり、医療機関受診を強制しない

つまり、心の不調に悩む人に対して最も必要なのは、アドバイスや解決ではなく、「話を聞く準備ができていること」「相手の気持ちを受け入れていること」なのです。

産業保健の本質

勉強会の最後に、及川氏から「産業保健」についての説明がありました。

産業保健とは

従業員がやりがいを持ちながら安全に働けるようにするために、健康面からサポートする企業の取り組みのことです。福利厚生制度の整備、働く環境の整備、健康経営施策など、様々なものが含まれます。産業保健を推進することは、従業員のためだけでなく、企業が長く利益を上げ続けるためにも必要です。

未来への健康経営ビジョン

及川氏の講演は、以下のビジョンで締めくくられました:

醍醐倉庫は100年企業として、今後さらに繁栄できるように企業基盤を築き上げていく必要があります。そのために一番大切なことは、「幸せに健康に豊かに笑って働ける職場環境を創造していくこと」です。

社員の皆さんがウェルビーイングを実感できていると、個人が成長し、仕事を充実させ、より良いサービスの提供につながり、お客様の満足へ繋がります。

今後の展開

第1回Well-Being教室キックオフ勉強会を皮切りに、醍醐倉庫では以下のアプローチで、段階的かつ継続的に健康経営を推進してまいります。

  • 全10回のWell-Being教室カリキュラムの実施:メンタルヘルス、ハラスメント対策、アンガーマネジメント、睡眠障害対策等、段階的な研修実施
  • ストレスチェック結果に基づいた組織的改善:高リスク層への個別対応と職場環境改善施策の実行
  • 上司・管理職への人材育成:率先垂範による職場メンタルケアの実践
  • 継続的なコミュニケーション強化:職場での信頼関係構築と心理的安全性の醸成

社員の健康が、会社の活力を生み出します

超少子高齢化という国難の中にあって、
企業が生き残るための鍵は、従業員の心身の健康です。

「しあわせに、健康に、豊かに、笑って働ける会社づくり」

このビジョンの実現に向けて、
醍醐倉庫は全社一体で取り組んでまいります。